解説
英国の作家ジョゼフ・コンラッドの小説を「夕陽のガンマン」のルチアーノ・ヴィンセンツォーニと「悪のシンフォニー」のジョー・アィシンジャーが脚色、「うたかたの恋」のテレンス・ヤングが監督した冒険活劇。なお、戦闘シーンをフランコ・ファンタジアが担当。撮影は「イタリア式離婚狂想曲」のレオニダ・バルボーニ、音楽を「アルデンヌの戦い」のコンビ、エンニオ・モリコーネとブルーノ・ニコライがあたっている。出演は「栄光の座」のアンソニー・クイン、「長い船団」のロザンナ・スキャッフィーノ・「悪のシンフォニー」のリタ・へイワース、他にリチャード・ジョンソン、イヴォ・ガラーニなど。製作は「アポロンの地獄」のアルフレド・ビニ、総指揮は「太平洋の地獄」のセリッグ・J・セリッグマン。
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「残虐の掟」のストーリー
一七九七年のフランス。共和国艦隊の根拠地ツーロン港は英国の手で封鎖された。船乗りのペイロール(A・クイン)は、その封鎖網をくぐって港内に入ったことから、スパイ容疑をかけられた。また、彼は金貸を持っていたので市民委員デュサールにも疑がわれ、海岸に近い墓場に逃げた。そこで彼は村人におわれていた娘アーレット(R・スキャッフィーノ)を救い、家におくった。家には、彼女の叔母カテリーナと乱暴者のシェーボラがいた。アーレットは何かにおびえた様子で、正常ではなかった。ある日、ペイロールのところへ若い海軍将校リールが来た。リールは偽の書類を携え、わざと英国軍に捕まりそれを渡す任務を命ぜられていた。シェーボラがアーレットを襲い、それをペイロールがとめたので、シェーボラが邸と船に火を放つという事件が起きた。この火事でアーレットは突然、シェーボラが彼女の両親を殺害したという記憶をよえがえらせ、正常な女にかえった。そして毎日訪ねてくるリールを愛するようになった。ペイロールは激しい嫉妬を覚えるのだった。何日かたち命令を遂行するためリールは出かけることになり、ペイロールは同行を頼まれた。いったんはことわったものの、アーレットの幸せを考え、ペイロールは一人で出発した。大好きな海に帰ったペイロールは幸せだった。が、彼をまっていたものは、英国船の砲弾だった。任務は遂行された。しかし、海の放浪者ペイロールは死んだ。
「残虐の掟」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「残虐の掟」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1967 |
公開年月日 | 1969年5月27日 |
上映時間 | 103分 |
製作会社 | セルマー・ピクチャーズ・コーポレーション=アルフレド・ビニ・プロ |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | モノラル |
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