解説
かつてチェコスロヴァキアに於て俳優としてその名を知られていたヨゼフ・ロヴェンスキーが無名の俳優達を使って監督製作したチェコスロヴァキヤ映画である。脚本はロヴェンスキーがヤン・ライターと協力して書卸したもので、撮影をI・スティリッチが、音楽をヨゼフ・ドベシュが、それぞれに担任した。出演俳優は主役を演ずるのがヴァシャ・ヤロヴェクで、その他、ヤルミラ・ベランコヴァ、ルドルフ・デイル、ヤロスラフ・ヴォイタ、ヴォイトヴァ・マイエロヴァ、等の人々である。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「ながれ」のストーリー
チェコスロヴァキアのずっと山の中の、貧しい村の話である。この土地は文化からも遠かったが、その上に荒れはてていて、地面はいつも乾いていた。だから小石や凸凹の山道を村の子供達は裸足で痛々しく歩いていたのだ。それで、靴を履くということ、これが子供達の大きな望みだった。しかしパウルの家は暮しが割合に楽だったので彼は靴を履いていた。ところが、この十五才になるパウルの一番仲良しの女の子ペピーは靴をもっていなかった。そして彼女は小学校を卒業すると裸足で野良仕事をしていた。だから、パウルはペピーに靴を買ってやりたかった。その中にパウルは或る夜、夢を見た。その夢ではパウルもペピーも美しい御殿に住んで王様と女王様の様に立派な着物を着ていた。だが、女王様は裸足だった。立派な着物の下で小さな裸の足が痛々しかった、眼が醒めるとパウルはとうとう決心した。彼は禁漁区の川に行って魚を釣り、その魚を売ったお金でペピーに靴を買ってやろうとした。だが彼の釣った魚は大きな鱒で、この魚に少年は引っ張られた。そして少年は魚と闘いつつ下の町まで来てしまった。ここで少年はやっと魚を引き上げて、そして靴に代えることが出来た。パウルが町から村へ帰ると、パウルの姿が急に見えなくなったので心配していた両親や、村の人達や、それからペピーが喜んで彼を迎えてくれた。だが、この中で一番喜んでくれたのはペピーであった事は云う迄もなかろう。
「ながれ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ながれ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | チェコスロバキア |
製作年 | 1934 |
製作会社 | エレクタ |
配給 | 東和商事 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |