解説
17世紀後半のブルガリアにおける宗教弾圧に材を採った歴史叙事詩ドラマ。監督はリュドミル・スタイコフ、脚本はアントン・ドンチェフの「別れの時」を原作にスタイコフとゲオルギ・ダナイロフ、ミハイル・キルコフ、ラドスラフ・スパッソフの共同、撮影はラドスラフ・スパッソフが担当。出演はヨシフ・サルチェジェフ、ルッシ・チャネフほか。
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「略奪の大地」のストーリー
オスマン・トルコ帝国治下のブルガリア。騎兵隊長カライブラヒム(ヨシフ・サルチェジェフ)はイスラム教改宗の命を果たすべく派遣されるが、その向かう先は彼の生まれ故郷の村だった。カライブラヒムは改宗を拒む村人たちに10日の猶予を与える。その10日の間に村では羊飼いマノール(イヴァン・クリステフ)とエリツァ(カリーナ・ステファノヴァ)の婚礼の宴が開かれようとしていたが、そこを騎兵隊が急襲し、男は連行され女は慰み物となり、地獄図が訪れる。それでも改宗しない村人に対しカライブラヒムは見せしめの串刺しの刑を行ない、自らを暗殺に来た実の弟を殺し、そしてイスラム教のタブーさえ破って自分の父親まで殺す。そしてマノールらを引き出して幼な子ミルチョの命と引き替えに脅して屈服させた上虐殺する。カライブラヒムの残虐は止まる所を知らない。残った村人の密む洞穴に火を放ちついに屈服させる。残るはマノールの息子モムチルだけだ。彼はエリツァを妻とし抵抗を続けるが、ついに自ら命を断つ。勝ち誇るカライブラヒム。しかし、その背に生き残ったミルチョのナイフが……。その夜トルコ軍の野営地は村人によって焼き打ちをうける。血に染まった悲劇が終った。村にはエリツァから新たな生命が生まれたことを告げる鐘が鳴り響くのだった。
「略奪の大地」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「略奪の大地」のスペック
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