解説
南米パタゴニアのセロトーレ山に挑む2人の登山家の対決を描く人間ドラマ。監督は「コブラ・ヴェルデ」のヴェルナー・ヘルツォーク、製作はエグゼクティヴ・プロデューサーを兼ねるヴァルター・ザクサーと、アンリ・ランゲ、リチャード・サドラー、名登山家ラインホルト・メスナーの原案を基に、ドイツの作家ハンス・ウーリッヒ・クレナー、ザクサー、ロバート・ジョフリオンが共同で脚本を執筆。撮影はライナー・クラウスマン、登山撮影はヘルベルト・ラディチュニッヒ、音楽はイングラム・マーシャル、アラン・ラム、サラ・ホプキンス、アタファルパ・ユパンキが担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「彼方へ」のストーリー
ロック・クライミング世界選手権の特設会場。熱戦の末、優勝したマーチン・セドルマイヤー(シュテファン・グロヴァッツ)に進行役のジャーナリスト、アイヴァン・ラダヴィッチ(ドナルド・サザーランド)がインタヴューをする。同席していた世界のトップの登山家ロッチャ・イナーコフラー(ヴィットリオ・メッゾジョルノ)との話の中で、マーチンはロッチャとともに南米パタゴニアにある前人未到のセロトーレ山に挑戦することになる。ロッチャはマーチンらとキャンプを張り、セロトーレ山に挑むが、連日の悪天候のため登頂を見合わせる。しかし、ロッチャとアイヴァンが食料の買い出しに出かけている間に、マーチンはロッチャのパートナー、ハンスを連れて山に向かい、雪崩に遭ってハンスは崖から落下、帰らぬ人となる。傷ついたロッチャはパタゴニアに留まり、彼はある日セロトーレ山に登ったというメイ・ウェストに憧れる指が4本ない男(ブラッド・ドゥーリフ)と出会う。一方、帰国したマーチンは山頂に到達したと主張、マスコミで大きく取り上げられ富と名誉を手にする。またロッチャの秘書で恋人だったカタリナ(マチルダ・メイ)とは恋仲になる。だが、マーチンの登頂成功を疑う声も多く、彼はテレビカメラの監視する中での再挑戦を決意する。登頂の日、マーチンとは反対側からセロトーレ山に登ろうとするロッチャの姿があった。雪の絶壁を登る2人。途中、雪崩のためマーチンは足を滑らせ、ザイル1本で仰向けにぶら下がるが、ロッチャは遂に山頂へ到達する。頂上には、指のない男が置いた、メイ・ウェストの写真があった。
「彼方へ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「彼方へ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | ドイツ フランス カナダ |
製作年 | 1991 |
公開年月日 | 1992年10月3日 |
上映時間 | 106分 |
製作会社 | セラ・フィルムプロ=モレキュール・フィルム=ル・フィルム・ストック・インターナショナル |
配給 | 大映 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビー |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1992年9月上旬号 | 試写室 彼方へ |
1992年10月下旬号 | KINEJUN CRITIQUE 彼方へ |
1992年12月上旬号 | 外国映画紹介 彼方へ |