解説
脱税で逃亡中の往年の人気オペラ歌手を復活させようと奮闘する若いプロモーターの姿を、ハート・ウォーミングなタッチで描くコメディ。監督・脚本は本作が長編第1作となるピーター・チェルソム、製作はアリソン・オーウェン・アレン、共同脚本は主演のエイドリアン・ダンバー、撮影はスー・ギブソン、音楽はジョン・アルトマンが担当。
ユーザーレビュー
「ヒア・マイ・ソング」のストーリー
イギリス、リヴァプールのミュージック・ホール“ハートリーズ”の若きプロモーター、ミッキー・オニール(エイドリアン・ダンバー)は、金儲けのためには手段を選ばないお調子者で無責任な男。大家に立ち退きを迫られるが、今度のリサイタルは、50年代の幻の名オペラ歌手ジョゼフ・ロック(ネッド・ビーティ)。彼は脱税容疑で逃亡中の身で、リサイタルは、“ミスター・X”(ウィリアム・フトキンス)という名だが、町は大騒ぎとなっていた。ミッキーは、恋人ナンシー(タラ・フィッツジェラルド)の母キャスリーン(シャーリー・アン・フィールド)がロックの恋人だったことを知る。リサイタル当日、楽屋へ尋ねて来たジム・アボット警察署長(デイヴィッド・マッカラム)は、ミスター・Xがニセ者だと言う。翌日、店は閉店し、ミッキーは1度にすべてを失った。彼は本物のロックを捜すため、故郷アイルランドに向かう。友人フィンタンと偶然ロックを見つけ話をするが、ロックはミッキーを税金取りだと思い込んでいた。ロックにすべての事情をミッキーが話すと、彼の顔色が変わった。ロックは今もキャスリーンを愛していたのだ。イギリスに着き、ミスター・Xと対面したロックは、今までのことを笑って許す。警官が取り囲む中でコンサートの幕が開く。数曲歌ったロックは、舞台装置と見せかけた風船で脱出を企て、警察はそれを追うが、実は乗っていたのは入れ替ったミスター・Xだった。ロックとミッキーは、会場の人々とともに風船を見送るのだった。
「ヒア・マイ・ソング」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ヒア・マイ・ソング」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1991 |
公開年月日 | 1992年12月19日 |
製作会社 | フィルム・フォー・インターナショナル=ブリティッシュ・スクリーン=ウィンドミル・レーン・プロ=ライムライト・プロ |
配給 | ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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