解説
人間嫌いの伯爵と彼を囲む人々の姿を描く人間ドラマ。全編にバロックの風味をキかせている。監督は「この空は君のもの」のグレミヨン。最初はシナリオを担当したジャン・アヌイが監督するはずだったが、急逝したため、代わりを努めることになった。音楽は一九三〇年にローマ賞を受賞した女流作曲家のエルザ・バレーヌ。撮影はフィリップ・アゴスティニ。美術はレオン・バルザック。
ユーザーレビュー
「白い足」のストーリー
ブルターニュにある小さな港町には、酒場の主人ジャック(フェルナン・ルドウ)とその情婦のオデット(シュジ・ドレール)がいた。ジャックはオデットに何でも買い与え、オデットもわがまま放題に暮らしている。酒場には他に、ミミ(アルレット・トマ)という猫背の女給がいた。彼女は、村の嫌われ者“白い足”を慕っている唯一の人間だ。“白い足”とは、ケリアデック(ポール・ベルナール)伯爵のことで、いつも白いゲートルをはいているため、そんなニック・ネームがひそかにつけられていた。オデットは、貴族への憧れと嫉妬から、店に来るケリアデックを誘惑する。ケリアデックは、たちまち彼女にうつつを抜かすが、モーリス(ミシェル・ブーケ)という義理の弟も時を同じくして、オデットに接近していた。モーリスはケリアデックをオデットと共謀して殺そうと企んでいたのだ。それに気付いたケリアデックは、失意のあまり、オデットを殺してしまう。深く傷ついた彼は自らの命も断とうとするが、ミミの献身的な愛情に出会い、自首をする。
「白い足」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「白い足」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1948 |
公開年月日 | 1993年6月12日 |
上映時間 | 104分 |
製作会社 | マジェスティー=フィルム |
配給 | シネカノン |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
音量 | モノラル |