解説
沖縄を舞台に、元幼稚園の先生とマジックを修業中の青年とが結ばれるまでを、二人に関係する中年カップルの恋を交錯させて描く。片岡義男原作の同名小説の映画化で、脚本、監督は「ときめきに死す」の森田芳光、撮影は「人魚伝説」の前田米造がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
-
Amazon Prime Video30日間無料
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
「メイン・テーマ」のストーリー
小笠原しぶきは、先日まで幼稚園の先生だったがふとしたことでやめざるを得なくなり今は失業中。房総の海岸で、彼女は4WDのピックアップで全国をマジック修業にまわっているという大東島健と出会い、ひょんなきっかけから彼の4WDで一緒に旅をすることになる。しぶきの目的地は大阪。元、自分の受け持ちの園児で、父親の転勤で大阪へいってしまった御前崎カカルに会うのが一応の目的ではあるが、カカルの父親・渡に、以前から心魅かれるものがあったことも動機のうちだった。しぶきと健の旅が始まったが、何かとソリの合わない二人は道中ケンカばかりしている。浜松で、しぶきが健の叔父のマジック・ショーを手伝わされている頃、健は伊勢雅世子というジャズ歌手と出会い、ドライブを楽しんでいた。雅世子は渡と長い関係にあるのだが、しぶきはそのことは知らない。健は雅世子の大人の魅力にすっかりまいってしまい、しぶきはそんな彼の様子をみて小さな嫉妬を感じる。健の4WDは大阪に着いた。別れ際、しぶきはシャツをプレゼントし、健は故郷の沖縄へ向った。御前崎の家をたずね、カカルとの再会を楽しむしぶきだったが渡の妻に対する気がねなどがあり、長居はできなかった。そして、彼女は健のことが心にひっかかり、沖縄に住む姉夫婦を訪ねることにする。一方、雅世子は、歌手生活にピリオドを打つ決心をし、最後のステージを故郷の石垣島に近い沖縄でしめくくろうと向った。また、それを知った渡も沖縄へ飛んだ。しぶきは健、雅世子は渡とそれぞれ再会する。渡がしぶきを訪ねて来た。しぶきは想いを打ち明けるが、子供扱いされる。ある日、しぶきはレストランで雅世子と親しそうに話す渡を見てショックをうける。万座ビーチの海開き、健のマジックショーが行われた。その後、健と雅世子が連れ立って行くのを見たしぶきは、二人がキスするのを目撃、雅世子に渡のことを持ち出し、つっかかる。そして、健にも意地を張った。雅世子に呼び出されたしぶきは、彼女から渡と別れたことを聞く。幼稚園に就職したしぶきのもとに、健が誕生日のお祝いに駆けつけた。二人はお互いの気持ちを確かめ合い、ホテルに向かうが道路は渋滞。ラジオから雅世子のラストコンサートの実況中継が流れる。石垣島、畑仕事をする雅世子のもとに渡が現れる。一方、しぶきと健は、万座ビーチホテルへ腕組みして入っていった。
「メイン・テーマ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「メイン・テーマ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ラブロマンス |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1984 |
公開年月日 | 1984年7月14日 |
上映時間 | 101分 |
製作会社 | 角川春樹事務所 |
配給 | 東映 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2023年8月号 | COMING Old Pictures 「メイン・テーマ」 |
臨時増刊2012年5月11日「映画作家 森田芳光の世界」 | 森田芳光監督全映画 森田が語る27本 森田芳光監督 自作を語る/スタッフ&キャスト データ/作品解説 「メイン・テーマ」 |
1984年6月下旬号 | 〈グラビア〉撮影現場訪問 「メイン・テーマ」 |
1984年7月下旬号 |
グラビア メイン・テーマ 特集 メイン・テーマ 森田芳光監督作品 「愛情物語」「メイン・テーマ」評 特集 メイン・テーマ 森田芳光監督作品 対談 森田芳光×川本三郎 特集 メイン・テーマ 森田芳光監督作品 撮影ルポ 特集 メイン・テーマ 森田芳光監督作品 薬師丸ひろ子 インタビュー 特集 メイン・テーマ 森田芳光監督作品 野村宏伸 インタビュー |
1984年9月上旬号 |
日本映画批評 メイン・テーマ 日本映画紹介 メイン・テーマ |