キスより簡単

きすよりかんたん
上映日
1989年1月28日

製作国
日本

制作年
1989
上映時間
94分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ ラブロマンス

check解説

自由奔放に生きる女子大生とそれを取り巻く男たちとの恋愛を描く。石坂啓の同名漫画の映画化で、脚本は「箱の中の女2」のガイラこと小水一男、監督は「松居一代の衝撃」「スクラップストーリー ある愛の物語」の若松孝二、撮影は「香港絶倫夫人」の伊東英男がそれぞれ担当。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     出演者、脇を固めるのが原田芳雄、河原崎長一郎、室田日出男、石橋蓮司、ジョー山中、篠原勝之、佐野史郎とそして当時売れないアイドルだった杉浦幸。まあ、男優人は若松孝二だからこれだけの人達を集められたんだろうなあ。多くはアングラ出身だし、室田は東映の大部屋だったからなあ。こんなに癖の強い役者を集めながらこの為体は何だ。
     申し訳ないが殆ど内容が無い。原作が石坂啓の漫画だ。漫画は読んでいないが彼女の作品だから、当時、世間一般が描いている女性像をぶち壊したい、と言う意図があったのだろう。漫画はいざ知らず、映画はただ単純にちょっと可愛いけど、下の弱い女の性歴を撮っている様にしか見えない。しかも全然興奮しない。性からの解放が自分自身の解放になるのか、本当の自分はどこにいるのか、をテーマとしたいのだろうが、全然そんなの描けていない。それとも私の勘ぐりすぎ?
     原田芳雄とのSEXシーンはあったのに、河原崎長一郎や室田日出男とのシーンは無いんだな。2人もSEXシーン撮りたかっただろうに。最も3人とやると、必ず父親とやったことになるからな。あるいは本当の父親はまた別かも。
     若松孝二はピンク映画の時の方が思想性もあり過激でエロかったよな。普通の映画撮り始めたら、つまらない作品が多くなった。一般的に評価の高い「寝盗られ宗介」なんかも個人的には好きじゃなかった。「聖母観音大菩薩」は面白かったんだけどなあ。若松は本作の後「われに撃つ用意あり」を撮っているんだから。ピンク映画時代にあまりにお金が無かったんで、お金になるんだったら何でも撮っていたのかな。
     ジョー山中のフルコーラスの歌はいらない。こんな延々と撮している必要は無い。若松が入れたかったんだろうなあ。
     若松映画だからおまけして2.5点。

「キスより簡単」のストーリー

女子大生の泉まあこはそれぞれ父親の違う四人姉妹の三女。ママは三度結婚し、まあこを産む時にはロクさん、シンちゃん、梶さんという三人の男性と付き合っていたので本当の父親がわからないのだ。複雑な家庭環境に育ったまあこはママを理想として自由な恋愛を追い求めていく。ある日まあこは恋人のスズナリを家に連れてくるが、彼はシンちゃんの息子だった。近親相姦かもしれない危険な関係だか、スズナリはまあこの魅力から離れられない。しかし、まあこは独占されるのを嫌がった。まあこはロクに「おまえは本気で人に惚れたことがない」と言われ、次第に父親以上の愛情を感じてしまう。そしてロクとまあこはある晩ベッドを共にするが、それがスズナリの嫉妬を買った。公園でスズナリはロクに喧嘩を売るが、ロクは彼の若さに呆れ二人を残して去っていく。久しぶりにスズナリはまあこから電話をもらい会いにいくが、彼女は胸に赤ん坊を抱いていたのだった。

「キスより簡単」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「キスより簡単」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1989
公開年月日 1989年1月28日
上映時間 94分
製作会社 若松プロダクション=バンダイ=鎌倉スーパーステーション
配給 東映クラシックフィルム
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

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