解説
京都を舞台に、血のつながらない四人姉妹が織りなす愛と青春を描く。「プチセブン」に連載された大山和栄原作の同名漫画の映画化で、脚本は「ダンプ渡り鳥」の関本郁夫と桂木薫の共同執筆。監督は「さびしんぼう」の大林宣彦、撮影は宝田武久がそれぞれ担当。主題歌は、布施明(「姉妹坂」)。
ユーザーレビュー
「姉妹坂」のストーリー
京都、哲学の道近く、喜多沢家の四姉妹は両親亡き後、長女・彩を中心に、雑誌社に勤めるカメラマン茜、大学生の杏、高校生の藍で茶房、小径を営んでいた。ある日、杏は大学のフェンシング部の桜庭諒と柚木冬悟に同時に愛を告白された。そして、学園祭のパーティーで、冬悟からキスをされた杏は、彼の誕生日に京扇子の老舗、柚木家を訪ねた。杏にプロポーズをする冬悟。それを知った彼の従妹で親が決めたフィアンセ宝代寺毬子は、杏を呼び出して、喜多沢家の本当の子供は彩だけだと告げるのだった。ショックを受けた杏は戸籍を調べる。そんな杏に、茜は自分たちがいた施設が経営不振のために閉鎖となり、保母をしていた喜多沢千代に三人共引き取られたのだと告げる。立ち聴きをしていた藍もその秘密を知る。藍は激しいショックを受け、ディスコで酒に酔い暴走族にからまれるが、茜と諒に救けられる。茜はスナックでバイトをして生計を手助けしていた。そんな時、東京に住む杏の産みの親、綾小路良江が現われ、彩に杏を引き取りたいと申し出る。悩みぬいた杏は、綾小路家に行く決心をし、その前日、冬悟と旅に出た。しかし、東京に出た彼女は、良江に置手紙を残し、保母の勉強をしながら自活する。茜が岩城医師から白血病を宣告された。長くは生きられないと悟った彼女は、諒と冬の日本海を見に行き結ばれる。彩と岩城は以前、結婚を約束していたが、彩の両親の交通事故死で諦めたのだった。杏は茜の病気を、建設会社に就職が決まり東京に研修に来ていた冬悟から聞いた。京都に帰る杏。茜は妊娠していることを姉妹に告げる。子供を産めば彼女の生命は危い、だが、茜の決意は固かった。そして、姉妹の見守るなか、無事男の子を出産し、一仁と名づけた。諒は海が見たいという茜を連れて病院を出た。茜は諒の腕の中で息をひきとる。諒の運転する車は茜を乗せ、崖から海へと飛びこんだ。杏の前に山奥の工事現場から、仕事を終えた冬悟がたくましくなって戻ってきた。時は流れ、手描友禅の絵筆を握る藍、保母となった杏の姿があった。一仁は二歳になり、彩と岩城に手をひかれ、姉妹坂をおりて行く。
「姉妹坂」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「姉妹坂」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1985 |
公開年月日 | 1985年12月21日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | 東宝映画 |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1985年12月下旬号 | 撮影現場訪問 姉妹坂 |
1986年1月上旬号 |
グラビア 姉妹坂 特集 姉妹坂 大林宣彦監督 インタビュー 特集 姉妹坂 評論 |
1986年1月下旬号 |
日本映画批評 姉妹坂 日本映画紹介 姉妹坂 |