解説
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【DVD】嵐の勇者たち
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
豪華な顔ぶれの映画だ。当時の男性スターで出ていないのは小林旭か高橋英樹くらいか。これだけの顔ぶれはすごいと思ったら、正月映画だったんだね。女優もわざわざ東宝から浜美枝を連れてこなくても、日活の女優で良かったんじゃないか。それともこの映画のキャラクターみたいなちょっと悪女っぽく垢抜けた女優はいなかったのかな。吉永小百合がこんな映画に出ているのも驚きだ。
映画が始まる?と画面は暗いまま裕次郎の歌が流れる。これにも驚かされる。この映画は歌謡映画かと思う。日活のマークが出た後のクレジットで、美術が木村威夫、助監督が村川透と出て、へえ!、その後出演者が流れるが、まあ出てくるわ、出てくるわスター達が。すごいなあ。
映画のストーリーも盛りだくさんでバラバラにならずに上手くまとめて進んでいく。ヘリコプターや豪華ヨットまで出して、お金かけているなあ。アクションは、やっぱりあの時代だから仕方ないけど、今観ると安っぽい。舛田利雄は職人監督らしくそつなく撮っている。出てくる役者たちもそれぞれ個性を与えていて、見所を作っている。宍戸錠の役はちょっと物足りないかな。やっぱりエースのジョーばりの役を与えないと。弟の郷鍈治の方が良い役やっている。渡哲也と吉永小百合の恋愛はいらなかったなあ。浮いていたよ。それでもこの二人が共演するとは思わなかった。だいたい吉永小百合が日活アクション映画に出るとは思ってなかった。二人の共演を調べると何本か一緒にやってるんだね。それでも、渡も吉永も日活をやめてからは「時雨の記」までは共演はなかったんじゃないか。内田良平や藤竜也も画面で見られて嬉しい。内田良平いいねえ。
ヨットの中にいた女の子3人、吉永小百合、梶芽衣子はすぐ判ったけど、あと一人誰?と観ていたら山本陽子じゃないの。3人ともあの頃は顔がまん丸だったんだ。吉永小百合はもちろんの事、梶芽衣子も彼女主演のヒット作があるので映画の人と知っているが、山本陽子は自身のヒット作がないので、テレビの人と認識していた。
これだけ褒めてなんで3.2点かって?やっぱりアクションがダメだったんだよなあ。それは望みすぎかな。
「嵐の勇者たち」のストーリー
「嵐の勇者たち」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「嵐の勇者たち」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1969 |
公開年月日 | 1969年12月31日 |
上映時間 | 99分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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