嵐の勇者たち

あらしのゆうしゃたち
上映日
1969年12月31日

製作国
日本

制作年
1969
上映時間
99分

レーティング
ジャンル
アクション

check解説

「やくざ番外地」の永原秀一がシナリオを執筆し、「大幹部 殴り込み」の舛田利雄が監督したアクションもの。撮影は「涙でいいの」の山崎善弘。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     豪華な顔ぶれの映画だ。当時の男性スターで出ていないのは小林旭か高橋英樹くらいか。これだけの顔ぶれはすごいと思ったら、正月映画だったんだね。女優もわざわざ東宝から浜美枝を連れてこなくても、日活の女優で良かったんじゃないか。それともこの映画のキャラクターみたいなちょっと悪女っぽく垢抜けた女優はいなかったのかな。吉永小百合がこんな映画に出ているのも驚きだ。
     映画が始まる?と画面は暗いまま裕次郎の歌が流れる。これにも驚かされる。この映画は歌謡映画かと思う。日活のマークが出た後のクレジットで、美術が木村威夫、助監督が村川透と出て、へえ!、その後出演者が流れるが、まあ出てくるわ、出てくるわスター達が。すごいなあ。
     映画のストーリーも盛りだくさんでバラバラにならずに上手くまとめて進んでいく。ヘリコプターや豪華ヨットまで出して、お金かけているなあ。アクションは、やっぱりあの時代だから仕方ないけど、今観ると安っぽい。舛田利雄は職人監督らしくそつなく撮っている。出てくる役者たちもそれぞれ個性を与えていて、見所を作っている。宍戸錠の役はちょっと物足りないかな。やっぱりエースのジョーばりの役を与えないと。弟の郷鍈治の方が良い役やっている。渡哲也と吉永小百合の恋愛はいらなかったなあ。浮いていたよ。それでもこの二人が共演するとは思わなかった。だいたい吉永小百合が日活アクション映画に出るとは思ってなかった。二人の共演を調べると何本か一緒にやってるんだね。それでも、渡も吉永も日活をやめてからは「時雨の記」までは共演はなかったんじゃないか。内田良平や藤竜也も画面で見られて嬉しい。内田良平いいねえ。
     ヨットの中にいた女の子3人、吉永小百合、梶芽衣子はすぐ判ったけど、あと一人誰?と観ていたら山本陽子じゃないの。3人ともあの頃は顔がまん丸だったんだ。吉永小百合はもちろんの事、梶芽衣子も彼女主演のヒット作があるので映画の人と知っているが、山本陽子は自身のヒット作がないので、テレビの人と認識していた。
     これだけ褒めてなんで3.2点かって?やっぱりアクションがダメだったんだよなあ。それは望みすぎかな。

「嵐の勇者たち」のストーリー

元刑事の島地陶介が、仲間の神崎、浜野、藤木、川辺らと組んで暗黒組織潰滅に乗りだした。折しも開かれた関東共栄連合会結成祝賀会。席上、陶介らは会場の電源を切って、会長生駒の愛妾亜紀子から、時価一億円のダイヤを散りばめたドレスを強奪、ところが、電気がつくと中身の亜紀子まで姿を消していた。それは、生駒に潰された組の生き残り唐沢恭一味が身代金を目あてに誘拐したのだった。その頃、亜紀子を乗せた車が生駒の別荘に向っていた。空家と思えた別荘にはデザイナー亜紀子の助手、冬子、理江、佳代の三人がいた。一方、亜紀子誘拐を知った陶介は、そ知らぬ顔で、五千万円で彼女を奪還すると生駒にもちかけた。契約は成立。だが、その陶介を生駒子飼いの殺し屋真吾がつけ狙っていた。私立探偵の大門もまたこの一件に介入、ひと賭けしようと企んでいた。その頃、恭に一目惚れした冬子は、この争いを止めさせようと説得したが、戦いの火蓋はすでに切って落されていた。油壷の別荘を目指すシンジケートのトラック、ヘリコプター。身代金を奪った恭は陶介と結んで一味を迎え撃ったが、形勢不利は明白だった。ヨットで逃げる陶介らを、一味から救ったのは意外にも真吾だった。真吾は、亜紀子から両親を殺したのが生駒と聞かされ怨念を抱いていたのだ。やがて亜紀子が恭らと生駒邸に現われた。すべて、陶介らの計略だった。だが、彼女らの背後には真吾の拳銃が光っていた。真吾の出現で、生駒は威勢を張った。が、次の瞬間、憤怒に燃えた真吾の拳銃が、生駒に向って火を吐いた。続いて轟く生駒の銃声。亜紀子に抱かれて息絶える真吾の顔に一瞬人間らしい笑いが浮んだ。陶介、恭らも思わず喜色を浮かべた。

「嵐の勇者たち」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「嵐の勇者たち」のスペック

基本情報
ジャンル アクション
製作国 日本
製作年 1969
公開年月日 1969年12月31日
上映時間 99分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

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