解説
谷崎潤一郎の原作『恐怖時代』をもとに、「侠花列伝 襲名賭博」の星川清司が脚本を書き、「眠狂四郎卍斬り」の池広一夫が、監督した異色時代劇。撮影は梶谷俊男が担当。
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「おんな極悪帖」のストーリー
春藤靭負と、名乗る大名の下屋敷。お銀の方は、藩医から毒薬を手に入れ、奥坊主珍斉を使って、奥方毒薬を計画した。臆病者の珍斉はこのことを妹お由以に打明けたが、お由以は陰謀の証拠をつかみ、訴え出て、恩賞にありつこうと企み、お銀の方の腹心で武芸に秀でた梅野に殺された。その頃、大守の乱行を伝え聞いた国表から二人の国侍が出府してきた。国表からは毒虫お銀の方を斬るか、さもなくば追放せよと強く諌言。だが、国侍二人は上屋敷の下級武士で優男の磯貝伊織に斬られた。さらに、伊織は大守に命じられるままに、梅野を斬って捨てた。そして、お銀の方と伊織は愛撫の絶頂にふけった。奥方毒殺の報が入った。お銀の方は伊織と靭負と珍斉の処置を講じていたが、二人の関係に気付いた靭負が踏みこんできた。だが、お銀の加勢で、伊織は靭負を返り討ち。この様子を一部始終見ていた珍斉は危うく殺されかかるが、そこは抜目なく大目付に事の真相が通じるように細工してあり、百両を奪い取った。お銀の方と伊織は大守をも謀殺して祝盃をあげた。しかしその盃に毒薬が入っており、血をはきもだえる伊織の刀を逃げるお銀の方、それはさながら地獄絵図だった。這いずりまわるお銀の方の耳に……奥方様は生きておられる、珍斉が毒を盛ったとは真赤な偽だ……と聞えてくるのは、まことのことかそれとも幻だろうか。
「おんな極悪帖」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「おんな極悪帖」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 時代劇 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1970 |
公開年月日 | 1970年4月4日 |
上映時間 | 84分 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
レイティング | R-18 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | モノラル |
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