解説
華やかな夜の世界に生きる女の悲しさを描く。西田佐知子の同名曲の映画化。「斜陽のおもかげ」以来沈黙を続けていた斎藤光正が「三人の女 夜の蝶」に続いて監督した。脚本は「波止場女のブルース」の下飯坂菊馬。撮影は「野良猫ロック 暴走集団'71」の萩原憲治がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「女の意地」のストーリー
華やかな装いと、紫煙の中に咲き乱れる銀座の夜の花園。その中に久美の経営するクラブ「姿」があった。久美は、二年前、愛しながら別れた男修平のことも忘れ、彼女の店で働いている腹違いの妹淳子と平穏な毎日を送っていた。久美には妻子ある花井という町工場を経営する愛人もいた。そんなある日、久美は、淳子が、愛している男と一緒にいることを知らされると、すぐ淳子のアパートを訪れた。淳子の部屋には、久美が二年前に別れた修平の姿があった。愕然とした久美は、翌日、淳子の幸福のために別れてくれるように修平に頼んだ。淳子がアパートに帰ると、修平の姿はなく、置手紙によって久美と修平の過去を知らされた。久美のやり方に怒った淳子は、彼女と喧嘩別れした。淳子は、久美と張り合うために、自分に想いを寄せている中野に頼みクラブ「婉」を開店しようと計画した。一方、久美は、花井のピンチを救うため、店を売り、金をつくったが、皮肉にも彼は脳溢血で倒れてしまった。豪華なインテリアが輝く「婉」がオープンした日、淳子は自分が妊娠していることを知った。まぎれもなく修平との結晶である子供のために、再び修平と一緒になろうと決心した淳子は彼を訪ねるが、そこで見たものは、かつての同僚礼子と楽しそうに生活している修平の姿たった。淳子は何もいわずにその場を去った。淳子が冷たく光る手術台の上で、過去を忘れようとしたのは、その翌日だった。
「女の意地」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「女の意地」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1971 |
公開年月日 | 1971年5月5日 |
上映時間 | 85分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | ダイニチ映配 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1971年5月下旬号 | 日本映画紹介 女の意地 |
1971年7月上旬夏の特別号 | 映画批評 女の意地 |