解説
創価学会々長・池田大作の同名小説の映画化。創価学会の今日までの歴史を、史実、時代の背景をドキュメンタリー風に織り込みながら描く。脚本は「どですかでん」の橋本忍、監督は「剣と花」の舛田利雄、撮影は「商魂一代 天下の暴れん坊」の西垣太郎がそれぞれ担当。1973年9月8日より先行ロードショー。
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「人間革命」のストーリー
明治三十三年、戸田城聖は石川県加賀市に生まれ、五歳のとき一家は北海道に渡り、少年時代を過した。やがて札幌で丁稚奉公から代用教員を経て二十歳で上京し、友人の紹介で小学校々長の牧口常三郎を訪れた。そして牧口の「人生は自ら価値を創造することにある」の言葉に胸をつかれ、二人の間に堅い師弟の絆が結ばれる。やがて自由主義的な牧口の教育法は当局から白眼視され、牧口の校長退職とともに戸田も教員をやめ、事業面に打ち込む。戸田は事業面に非凡な才能を見せ、大正十二年、目黒で「時習学館」を開き教育に打ち込む。また、戸田は出版社「日本小学館」を設立し、牧口の価値論を体系化した「創価教育学体系」の出版を目指していた。まさに、牧口が理論家であるなら、戸田はその実践家であった。それから、五年後、牧口は突然、日蓮正宗に入信した。彼の日蓮の教義に支えられた教育と理論が一般の入信者を数多く迎えるようになっていった。昭和五年、牧口と戸田は「創価教育学会」を創設した。創価教育学会の波紋は大きく拡がっていったが、それに反比例して時局は牧口の活動を制約、圧迫するようになっていき、ついに二人は特高警察に捕われてしまった。獄中生活で戸田は、難解な法華経の解明に挑んだ。「仏の実体とは何か?」独房の中での極限に達した疲労の中で、ついに「仏とは生命のことだ。自分自身の生命のことだ」と悟達した。しかし、日蓮の教えを真に理解したとき、戸田をまちうけていたのは栄養失調による牧口の獄中の死だった。戸田は牧口の意志を継ぐことを誓った。昭和二十年七月、出獄、そして敗戦。彼の出獄を知って訪ねて来た仲間と、通信教授「日本正学館」の営業を始めた。やがて、新たな入信希望者も出はじめ、学会の再建が戸田の心の大部分を占めるようになった。やがて、多忙な事業のかたわら、法華経の勉強会をはじめ、十界論を通して仏法を今日のものとして説いていき、名も「創価学会」と改め、人間革命集団としてスタートしたのである。
「人間革命」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「人間革命」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 歴史劇 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1973 |
公開年月日 | 1973年10月6日 |
上映時間 | 159分 |
製作会社 | シナノ企画=東宝映像 |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | モノラル |
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