解説
「純愛物語 草の実」の楠田芳子が脚本を執筆、「背くらべ」の大槻義一が監督した風刺喜劇、撮影もコンビの小原治夫。
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「僕チン放浪記」のストーリー
踊の師匠東川淡は、新作舞踊“金時誕生”の金時役の子供が急病になったため、旧知の山村家の坊や信也を頼んだ。淡の弟泰雄とその恋人園子が信也を迎えに行った。山村家では、信也の両親がアメリカに行っている間、祖父母の英介と初子が信也を監督していた。信也の舞台は大成功であったが、舞台が終ると信也はどこかへ消えてしまっていた。信也はアヒルを連れたクズ屋の後をついて行くうち、迷子になってしまったのだ。そんな信也を自分の家に引っぱって来たのは、トラックの運転手前田雄一だった。雄一は一人息子を亡くしたばかりで、妻の美也子は静岡の美容院に働きに行っていた。雄一の家には運転手仲間の健次が同居しており、グレンタイの兄貴分留吉とみみっちい悪事ばかりをしているが、喫茶店に勤めている恋人の一恵が、留吉に狙われていると知ると雄一の家に一恵をかくまってもらった。信也と一恵は、すぐ仲良しになった。留吉は新聞にのっていた舞踊コンクールの記事から、信也が金持の息子であることを知り、山村家に三百万円の脅迫電話をかけた。山村家では内報して大騒ぎとなった。このことを知った一恵は、健次に思いとどまるように頼むが聞き入れられない。この金を一人占めにしようとする留吉は、一恵や雄一や信也をしばり上げ、健次までおどかして単身金を受取りに出かけた。だが、警察に追われた留吉は、オートバイを立木にぶっつけて即死してしまった。そんなところへ、美也子が帰宅して来た。皆は美也子に救けられた。事件は一応解決したが、警察では誘拐事件として、雄一や健次に疑いをかけていた。利口な信也は、皆のために「ボクは迷子だい……誘拐されたんじゃないよ、ボクは迷子なんだ」と言って、後は何を聞かれても答えなかった。信也の放浪の旅は終った。喜び溢れる祖父母や淡や泰雄、園子に囲まれて信也の顔も明るかった。
「僕チン放浪記」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「僕チン放浪記」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1962 |
公開年月日 | 1962年8月26日 |
上映時間 | 77分 |
製作会社 | 松竹大船 |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | モノクロ/シネスコ |
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