解説
林秀彦のオリジナル・シナリオを、「男の影」の大槻義一が監督した青春もの。撮影は「見上げてごらん夜の星を」の生方敏夫。
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「昨日のあいつ今日のおれ」のストーリー
新村製作所の社長正平の一人息子剛は、姉三人いずみ、かすみ、しずかの末っ子で、目下東大を目指して浪人中であった。剛は大学などどこでもいいと思いながら、従来から意気地がなく、両親によりきられていた。ある日剛は街で、ヒッタクリの犯人ゴジラの虎造を捕えた。一緒に手柄をたてたのは錦小路という新村製作所に勤める男であった。錦小路の手前、名前を言いそびれた剛は、友人の山田の名前を貸りて、苦学生だと名のった。その日、意気投合して錦小路の長屋を訪れた剛は、うちくつろいだ楽しい雰囲気に、我が家にないものを感じた。翌日家に帰る気のなくなった剛は、医学部目指して浪人中の山田の下宿を訪れた。事情を聞いた山田は、今こそ反抗のチャンスと家出をすすめた。剛は山田の下宿に居候すると、新村家に各地方に住む友人に剛の名でハガキを出させ、しばらく家に帰らぬことをほのめかした。新村家では、近く会社、家の実権を握る祖父の剛太郎が、北海道より上京するので、その日まで一家が顔を揃えねばならないのだ。一方剛は、アルバイトに窮して、山田の入れ知恵もあって、変装して新村製作所に、雇われた。長女いずみの夫徳太は、その剛を見て、あまりに似ているのを不思議に思った。家族会議の結果、窮余の策で、友人の山田は、偽の剛になるため、五万円で雇われた。新村家では祖父の上京で、遺産相続が行われる予定であった。実権がない小心者の父や、我が儘が侭で世間知らずの姉をよく知っている剛は、祖父の上京を待つと、遂に自分の思っていたことを剛太郎に話した。剛太郎は剛の成長に鷺き、又自分が実権を持つゆえに、正平も経営力がないことを感じ、全てを正平にゆずる決心をした。また剛太郎はその日第二の人生を目指して婚約を家族の前で発表した。遺産相続は、まだ長びきそうだ。だが新村家の実権は、正平にもどり、明るい家庭となった。
「昨日のあいつ今日のおれ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「昨日のあいつ今日のおれ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1965 |
公開年月日 | 1965年6月12日 |
上映時間 | 83分 |
製作会社 | 松竹大船 |
配給 | 松竹 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | シネスコ |
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