解説
この作品のレビュー
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ミャーノフ大佐
日本版換骨奪胎「若草物語」。
オルコットの「若草物語」はずっと昔読んだことあるだろうし、1994年版のジリアン・アームストロングの「若草物語」も観ているんだけど、記憶にない。でこの日本版「若草物語」、翻案物だと思ったら、ウェキおじさんの話では4姉妹というところが同じだけで話の内容は全く関係ないということ。製作が1964年で東京オリンピックの年。映画の公開が12月なので、撮影はオリンピックと重なっていたんだろう。
映画の最初の方で会社の組合のスト?のシーンが出てきたり、街頭デモのシーンもあってある程度世相も見られるし、当時の生活が垣間見られることが出来て、それは良かった。当時の銀座の松屋や、志賀高原のスキー場や、モノレール、羽田も見られた。会社のオフィスも当時はあんな感じなのかと面白い(小津の映画二出てくるオフィスとは全然違うけど)。
やっぱり4大女優の共演だよなあ。この4人が共演なんて贅沢すぎる。単品でも全然問題ないし、大体出ている映画の種類が違うから共演すること自体が珍しいのでは。芦川いずみも浅丘ルリ子も和泉雅子もきれい。この中で一番吉永小百合が平凡かもしれない。そんなところが人気だったのかもしれないなあ。4女優とも東京出身でありながら、映画では大阪出身で東京に出てきたという設定になっている。奇妙な関西弁を話させているのもご愛敬という物だろう。そして父親役が伊藤雄之助、ってあんな顔からこんな美人4姉妹が生まれるわけないよなあ。こういうところがちょっとしたくすぐりになっている。
話の中心は次女由紀(浅丘ルリ子)と3女しずか(吉永小百合)のお話。由紀の二股恋愛としずかの由紀の彼氏への横恋慕の物語。女の心情をよく描けていると思うよ。私は男なので良くわからないけど。ただ由紀のもう一人の年下大学生の彼氏のわがままっぷり二はドン引きすると思うけど。だけど金持だから、結婚して有閑マダムになれば良いか。
正月映画だから豪華配役だったのだろう。このくらいの映画だったらお金出しても良いよ。
P.S.芦川いずみが藤竜也の奥さんだなんて、妬ける。
「若草物語(1964)」のストーリー
「若草物語(1964)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「若草物語(1964)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1964 |
公開年月日 | 1964年12月31日 |
上映時間 | 84分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |