こんにちは、母さん

こんにちはかあさん
上映日
2023年9月1日

製作国
日本

制作年
2023
上映時間
110分

レーティング
一般映画
ジャンル
コメディ ファミリー

check解説

「男はつらいよ」シリーズをはじめ、時代の変遷と人びとの暮らしを見つめ続けてきた山田洋次監督の91歳にして90本目の劇映画。墨田川のほとりで、スカイツリーを見上げる東京下町を舞台に、現代の令和を生きる「母と息子」の新たな物語を心情豊かに描き出す。主演を務めるのは、1972年公開の「男はつらいよ 柴又慕情」をはじめ、「母べえ」(08)「おとうと」(10)「母と暮せば」(08)など、約50年間にわたって山田洋次作品に出演してきた吉永小百合。下町に暮らす母・福江を演じ、映画出演123本目にして、山田洋次の『母』3部作の集大成となった。その息子・昭夫を演じるのはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』の好演が記憶に新しい大泉洋。山田洋次と吉永小百合と初タッグを組んだ。原作は劇作家・永井愛(二兎社)が手掛けた同名の舞台作品。変わりゆく都会の片隅で、中間管理職の悲哀、シニアの淡い恋、地域とホームレスの問題、若者の生きがいの問題など、今日的なテーマを織り込みながら、それでも変わらぬ思い合う人びとの心を描く、おかしくも切ない人情喜劇。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • ライター、編集
    岡本敦史
    山田洋次脚本のリメイク版ドラマ「あにいもうと」では、まるで寅さんの予行演習のようだった大泉洋。今回は彼自身の性質を生かして……つまり... もっと見る
  • 映画評論家
    北川れい子
    デニムのエプロン姿の吉永小百合が実に新鮮だ。しかもよく似合う。東京・下町の足袋屋さん。お客さんの中にはお相撲さんも。この気張らない設定が観ていて心地よく、山田監... もっと見る
  • 映画評論家
    吉田伊知郎
    小津安二郎原作「限りなき前進」を反転させた如きサラリーマンの悲哀は、いかにも松竹映画らしい。大泉洋に渥美清を重ねたのは小林信彦だが、期待ほどにはおかしさが出ない... もっと見る

「こんにちは、母さん」のストーリー

大会社の人事部長として日々神経をすり減らしている神崎昭夫(大泉洋)は、大学時代からの親友で同期入社の木部富幸(宮藤官九郎)から相談を受ける。隅田川近辺の地元で、屋形船を借りて同窓会を開催しようというのだ。家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野芽衣)との不和に頭を悩ませているものの、そこは隠して、2年ぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす実家を訪れる神崎。「母さん」と、木造2階建ての玄関の引き戸を開けると、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい。亡くなった父親は足袋職人。どちらかというと地味で割烹着を着ていたはずの母が、小粋な洋服を着て髪を明るく染めている。地域の番場百惠(枝元萌)や琴子・アンデンション(YOU)、そして教会の牧師・荻生直文(寺尾聰)らと共に、ホームレス支援のボランティア活動をして、なんだかイキイキとしている。おまけに、どうやら恋愛までしているようなのだ。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介で温かい下町の人びとや、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。

「こんにちは、母さん」の映像

「こんにちは、母さん」の写真

「こんにちは、母さん」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「こんにちは、母さん」のスペック

基本情報
ジャンル コメディ ファミリー
製作国 日本
製作年 2023
公開年月日 2023年9月1日
上映時間 110分
製作会社 「こんにちは、母さん」製作委員会(松竹=木下グループ=テレビ朝日=住友商事=松竹ブロードキャスティング=アミューズ=博報堂=博報堂DYメディアパートナーズ=読売新聞社=GYAO=朝日放送テレビ=BS朝日=日本出版販売=クリエイティブオフィスキュー=講談社=メ~テレ=北海道テレビ=静岡朝日テレビ=九州朝日放送)
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/
コピーライト (C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

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