解説
「五十年目の浮気」と同じく、新喜劇の当り狂言“お家はんと直どん”の映画化。親子二代に亘る駈落物語を笑いと涙で描いた娯楽篇。原作舘直志、脚色中川順夫、監督青柳信夫、撮影西垣六郎などスタッフは「五十年目の浮気」と同様、出演者も「五十年目の浮気」の柳家金語楼、初音礼子、環三千代などのほか、「疾風!鞍馬天狗」の扇千景、「唄祭母恋しぐれ」の沖諒太郎など。
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「箱入娘と番頭」のストーリー
大阪北浜。伊藤証券社長庄一郎の義母てるは楽隠居の身分だが、連れ子の次男芳夫を取引先白坂製紙の社長令嬢礼子と結婚させようと計り、庄一郎、よね子の夫婦と話を進めていた。しかし芳夫はテンプラ屋直吉の娘妙子と恋仲で縁談などそっちのけ。てるの依頼で芳夫の恋人の身許調査を始めた料亭淀川の女将おつたは、芳夫の相手が自分の料亭で働いている女中妙子と知りビックリ。だが勤務先の白坂製紙を辞めても妙子と結婚するという芳夫に、てるは恋人と添いとげられずに終った自分の娘時代を思い二人の仲を許そうと考える。礼子にも愛人が出来、万事目出度しとみえた時、妙子の父が直吉と知ったてるは俄然縁談に大反対。四十五年前、老舗丸亀の箱人娘だったてるは番頭の直吉と四国へ駈落ちを決心したが実現できず現在に至ったのだった。婚約破談と娘の知らせに憤慨して押しかけた直吉は、当時の気分に戻って、てると昔を懐しむ。老恋人同士は若い二人の仲を認め、白坂製紙からも令嬢が恋人と失踪したから芳夫を副社長にと言ってくる。だが、最早結婚は絶望と考えた芳夫らは置手紙を残し四国に駈落ちしていた。夜行列車に乗込んだ二人の許に、思いがけずも「駈落ちを祝す」と老恋人達から電報。二人は思わず抱き合った。
「箱入娘と番頭」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「箱入娘と番頭」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1956 |
公開年月日 | 1956年7月26日 |
上映時間 | 55分 |
製作会社 | 宝塚 |
配給 | 東宝 |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
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