解説
片岡千恵蔵のいれずみ判官シリーズの一篇。豊永寿人の原案から、「お染久松 そよ風日傘」のコンビ鷹沢和善が脚本を書き、沢島忠が監督した。撮影も同じく「お染久松 そよ風日傘」の伊藤武夫。
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ユーザーレビュー
「江戸っ子判官とふり袖小僧」のストーリー
御用の声に追われたふり袖小僧は、やっとのことで隠れ家に戻った。覆面をとると、可憐なおえんの姿になる。と、目明し藤兵衛に踏みこまれ、乾分の木鼠吉次、すばしりの虎を供に、江戸を逃げ出した。街道で三人は、賭場帰りらしいやくざを狙った。これが遠山の金さんだったので、三人はノサれた。宿についた彼らは、また藤兵衛に踏みこまれた。こともあろうに、金さんの部屋にもぐりこんでしまった。縛られて押入れに投げこまれた。この場を助けたのが、スリの後輩お銀である。ところが、お銀は金さんをふり袖小僧と思いこみ、藤兵衛に密告した。慌てた金さんとおえんは、思わず手をとり合って逃げ出した。富士見の島蔵に救われた。義賊ふり袖小僧と見こまれた金さんは、島蔵に土地のボス高利貸三河屋久六から借金の証文を奪ってくれと頼まれた。その晩、金さんとおえんは証文を奪って灰にした。表に出ると、十手に追われた黒覆面と衝突した。組みついたが、逃げられた。しかし、賊の右手にあるアザを見逃さなかった。--おえんは、半年後の三月十五日に金さんと日本橋の上で会う約束をした。今日が約束の日だ。橋の上では、おえん、吉次、虎の三人が金さんを待っている。三人は金さんを遊び人清太郎とばかり思っているのだ。が、清太郎ならぬ十手の波が突然のお出迎えだ。「ふり袖小僧神妙に致せッ」馬上の遠山奉行の声は冷たかった。奉行所の白洲、左衛門尉は、意外にも藤兵衛を詰問した。藤兵衛はシラをきる。左衛門尉はタンカをきって片肌脱いだ。桜吹雪のいれずみ--そして藤兵衛の右手にはアザがあった。続いてふり袖小僧が、満足気にうなずきながら、裁きの庭にひかれていった。
「江戸っ子判官とふり袖小僧」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「江戸っ子判官とふり袖小僧」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 時代劇 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1959 |
公開年月日 | 1959年7月26日 |
上映時間 | 86分 |
製作会社 | 東映京都 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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