解説
おなじみ長谷川伸の原作を、「かげろう絵図」の犬塚稔が脚色し、「お役者鮫」の加戸敏が監督した股旅もの。撮影も同じく「お役者鮫」の牧田行正が担当した。
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「関の弥太っぺ(1959)」のストーリー
関の弥太郎は甲州街道鶴川宿で、一宿一飯の恩を受けた土地の顔役辰五郎に対する仁義から、辰五郎には邪魔者となった乾分徳造を斬った。義理の弟森介が駈けつけた時は、徳造は虫の息だった。徳造はかえって弥太郎を賞めて死んだ。弥太郎は吉野宿近くの旅篭で、女の子を連れた男に五十両を盗まれた。追い着いた弥太郎は、この男を連れ出した。男は斬りかかり、力余って自分の腹を突き刺した。娘はお小夜といい、和吉というこの男は、死んだ女房の縁につながる家へ娘を預けに行く途中だった。弥太郎は和吉の遺言通り、お小夜を沢井屋という旅篭へ連れて行った。弥太郎は吉野宿の外れで森介に出会った。森介は乾分にしてくれと頼んだが、断わられて斬りかかった。もちろん弥太郎の敵ではなかった。それから数年--弥太郎は下総の勢力富五郎のところへワラジを脱いだ。大前田英五郎の娘お駒に出会った。森介は富五郎の弟分の清滝の佐吉の身内になってい、相当の腕利きになっていると聞いた。弥太郎と森介は味方同士として飯岡一家と闘った。その夜、二人は対決した。が、お駒が姿を見せ、二人の決闘はやかて清滝・勢力両家の争いにまで及ぶから刀を引くようにと仲裁に入った。再会を約して別れた。弥太郎は勢力一家からワラジをはき、沢井屋へ向った。森介も清滝に盃を返し、沢井屋へ先廻りした。森介はお小夜の美しさに目を見はった。十年前の恩人が自分であるような顔をし執拗に迫った。弥太郎が現われた。二人はお小夜の前で十年来の勝負をつけることになった。二人は激しく斬り結んだ。お小夜が飛び出し森介をかばった。しかし、弥太郎の顔を見つめていたお小夜は、十年前の記憶がよみがえった。森介は非を悔いた。弥太郎は引止めるお小夜に、人違いだと言って吉野宿を後にした。あてもない旅路であった。
「関の弥太っぺ(1959)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「関の弥太っぺ(1959)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 時代劇 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1959 |
公開年月日 | 1959年12月27日 |
上映時間 | 82分 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |