解説
アジアの架空国タルキスタンのクーデターに巻き込まれた日本人商社員の姿を描くサバイバル・コメディ。「病院へ行こう」シリーズのヒット・コンビ、監督・滝田洋二郎、脚本・一色伸幸によるもので、撮影も同じく「病は気から 病院へ行こう2」の浜田毅。政情不安のタイで七五日間に渡る本格的長期ロケを敢行して完成した。キネマ旬報ベストテン第五位。
ユーザーレビュー
「僕らはみんな生きている(1993)」のストーリー
三星建設海外土木設計第三課の若手社員・高橋啓一は恋人・美由紀にしばしの別れを告げ、南西アジアにある国タルキスタンに出張することになった。空港で出迎えたのは現地の支店長・中井戸と運転手のセーナ、そして貧しい子供たちの群れと戦車のパレード。高橋が呼ばれたのは三年前に政権を掌握したムイニット軍事政権によるODA事業のプレゼンテーションをするためだったが、軍の開発担当相であるカッツ大佐にはライバル会社IBCの富田がしっかり食い込んでおり、入札は案の定IBCに。だがその結果の内示があったカッツの誕生パーティーの日、突如クーデターが起こる。ゲリラの中にはセーナの姿もあった。高橋と中井戸、富田とその部下の升本の日本人商社員四人は市街戦の真っ最中の街を避け、空港にたどり着くためにジャングルを歩くはめになるが、途中の村で革命軍に遭遇、中井戸が捕まえられる。彼はスパイとして政府軍にゲリラの情報を無線で知らせていたのだった。高橋ら他の三人は何とか逃げ出すが、やはり中井戸を助けようと考え、政府軍のデジタル無線を傍受する機械を作り中井戸の命と引き換えに売ろうと戻っていく。革命の混乱の中でも彼らはジャパニーズ・ビジネスマンだった。そんな姿を自嘲気味に最低だと言い合いながら、無事助かった中井戸ともども、四人は空港に向かってオート三輪を走らせるのだった。
「僕らはみんな生きている(1993)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「僕らはみんな生きている(1993)」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | コメディ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1993 |
公開年月日 | 1993年3月13日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | 松竹作品(製作協力*メリエス) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1993年3月上旬号 |
外国映画紹介 こわれゆく女 グラビア《New Release》 フルムーン・イン・ニューヨーク 外国映画批評 青い青い海 外国映画紹介 ナイト・アンド・ザ・シティ グラビア《New Release》 僕らはみんな生きている 特集 僕らはみんな生きている1 メイキング・オブ・僕らはみんな生きている |
1993年3月下旬号 |
特集 お引越し 相米慎二監督 インタビュー 特集 お引越し 作品論 特集 お引越し 栗田豊通 インタビュー KINEJUN CRITIQUE フルムーン・イン・ニューヨーク 特集 僕らはみんな生きている メイキング・オブ・僕らはみんな生きている2 |
1993年4月上旬春の特別号 |
グラビア《New Release(新作映画紹介)》 シーズ・レイン 外国映画紹介 フェイシズ グラビア《New Release(新作映画紹介)》 レザボア・ドッグス 特集 レザボア・ドッグス クエンティン・タランティーノ×塚本晋也 対談 特集 レザボア・ドッグス 作品評 特集 僕らはみんな生きている 作品論 特集 僕らはみんな生きている 一色伸幸 インタビュー 特集 僕らはみんな生きている 滝田洋二郎 インタビュー |
1993年5月上旬号 |
グラビア《New Release(新作映画紹介)》 この空は君のもの 日本映画批評 お引越し 日本映画紹介 お引越し 日本映画批評 僕らはみんな生きている 日本映画紹介 僕らはみんな生きている |