解説
行きがかりで事件を起こしてしまった男と偶然そこに居合わせたテレビリポーターが世論という怪物に引き回される姿を描く社会派ドラマ。監督は「ミュージック・ボックス」のコスタ・ガブラス。脚本はトム・マシューズとエリック・ウィリアムズの原案を基にマシューズが執筆。製作は「ディアボロス 悪魔の扉」のアーノルドとアン・コペルソンのコンビ。製作総指揮は「ファイヤー・イン・ザ・スカイ」のウォルフガング・グラッツ、「ディアボロス」のスティーヴン・ブラウン、「フェイス/オフ」のジョナサン・D・クレイン。撮影は「背信の日々」「ミュージック・ボックス」などでガブラスとコンビを組むパトリック・ブロシア。音楽は「ラリー・フリント」のトーマス・ニューマン。美術はキャサリン・ハードウィック。編集はフランソワーズ・ボーノー。衣裳はデボラ・ナドゥールマン。主演は「スリーパーズ」のダスティン・ホフマン。共演は「シーズ・ソー・ラブリー」のジョン・トラヴォルタ、「告発」のミア・カーシュナー、「世界中がアイ・ラブ・ユー」のアラン・アルダほか。
ユーザーレビュー
「マッド・シティ」のストーリー
ネットワークのやり手取材記者だったマックス(ダスティン・ホフマン)は生中継のレポートで大物アンカーマン・ケヴィン(アラン・アルダ)に恥をかかせたために地方局へ左遷されていた。ある日、自然博物館へ取材に訪れていたマックスは、博物館を解雇されたサム(ジョン・トラヴォルタ)という男がカッとなってライフルを振り回し、元同僚の黒人警備員を撃ち、博物館に立て籠ったところに出くわした。早速、マックスは現場から生中継を始め、あっという間に事件は広まった。戸惑うサムは自分のような人間が注目してもらうにはライフルやダイナマイトしか思い付かなかったと語り、マックスはテレビでその話をしろと言う。全米に放映されたサムのインタヴューは大きな反響を呼んだ。マックスも、これでキー局へ返り咲けるとほくそえんでいたが、元同僚が死亡したことから、黒人コミュニティからサムは差別主義者だという意見が出るようになった。混乱するサムに、マックスは自首を勧める。しかし、現場にやって来たケヴィンがサムにインタヴューしたいと申し出たが、危惧したマックスは、替りにCNNのラリー・キング・ライヴの取材を受けさせる。とうとうサムは人質を解放すると、持ってきていたダイナイマイトで自殺する。茫然自失するマックスに群がる取材陣。今の感想は?とマイクを突き付けられた彼は「殺したのは我々だ」と叫ぶのだった。
「マッド・シティ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「マッド・シティ」のスペック
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