解説
米国の大手タバコ産業の不正を告発したTVプロデューサーと元重役の実話を描く実録社会派ドラマ。監督は「ヒート」のマイケル・マン。脚本は『ヴァニティ・フェア』誌の記事『知りすぎた男』(マリー・ブレナー著)に基づき、「モンタナの風に抱かれて」のエリック・ロスとマンが担当。撮影は「ヒート」のダンテ・スピノッティ。音楽は元デッド・カン・ダンスのリサ・ジェラードと豪州出身のピーター・バーグ。出演は「フェイク」のアル・パチーノ、「L.A.コンフィデンシャル」のラッセル・クロウ、「12モンキーズ」のクリストファー・プラマーほか。
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「インサイダー」のストーリー
CBSの人気報道番組『60ミニッツ』のプロデューサー、ローウェル・バーグマン(アル・パチーノ)はタバコ産業の極秘資料を入手。彼は全米第3位の企業ブラウン&ウィリアム(B&W)社の元研究開発部門副社長ジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)と接触。彼はB&W社が利潤追求のためタバコに不正な手段で人体に有害な物質を加えているという秘密を握っていたが、病気の娘の医療手当をはじめ家族の生活を守るため、B&W社の終身守秘契約に同意していた。彼がマスコミと接触したことを知った社は、陰日向に彼とその家族に圧力と脅迫を加える。信念と生活への不安の板挟みでワイガンドは苦悩するが、ついに『60ミニッツ』のインタヴューに応じ、法廷で宣誓証言することを決意。番組の看板ジャーナリスト、マイク・ウォレス(クリストファー・プラマー)のインタヴュー収録も終わったが、ここで問題が発生。CBS上層部はタバコ産業との訴訟沙汰を恐れ、番組ではワイガンドのインタヴューをカットして放映する決定を下したのだ。さらにタバコ産業はワイガンドの旧悪を暴露するアンチキャンペーンを展開。バーグマンも『60ミニッツ』を降板させられた。だが、彼は事件の真実を『ウォールストリート・ジャーナル』にリーク、全てを表ざたにして、ついに番組の放映を実現させるのだった。
「インサイダー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「インサイダー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1999 |
公開年月日 | 2000年5月27日 |
上映時間 | 158分 |
製作会社 | マン-ロス・プロ=フォワード・パス・ピクチャー作品(タッチストーン・ピクチャーズ=スパイグラス・エンターテインメント提供) |
配給 | 東宝東和 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD/ドルビーSR/DTS/SDDS |
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