解説
キューバの亡命作家レイナルド・アレナスの生涯を描いた作品。監督・共同脚本は「バスキア」のジュリアン・シュナーベル。音楽は「ハイ・フィデリティ」のカーター・バーウェル。特別挿入曲にルー・リードとローリー・アンダーソン。出演は「ライブ・フレッシュ」のハヴィエル・バルデム、「私の男」のオリヴィエ・マルティネス、「オペラ座/血の喝采」のアンドレア・ディ・ステファノ、「ブロウ」のジョニー・デップ、「ギター弾きの恋」のショーン・ペン、「バスキア」のマイケル・ウィンコットほか。2000年ナショナル・ボード・オブ・レビュー主演男優賞、01年全米映画批評家協会賞主演男優賞、同年インディペンデント・スピリット賞主演男優賞、00年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞、主演男優賞など受賞。
ユーザーレビュー
「夜になる前に」のストーリー
1943年に生まれたアレナス(ハヴィエル・バルデム)は、14歳でカストロ率いる暴動に参加。62年までハバナ大学に通い、作家を目指すと同時に同性愛に目覚めていく。処女作は評価されるが、やがてキューバ政府は芸術家や同性愛者たちを弾圧。危険も顧みず作品を書き続けたアレナスは、2作目の小説で世界的に名が知れ渡るが、一方カストロ政権への反逆子として、政府や警察から容赦ない迫害を受ける日々が続いた。そして73年、無実の暴行罪で訴えられたアレナスは逮捕される。彼は、脱獄し、逃亡を試みるが失敗。再び逮捕され、悪評高いモーロ刑務所で服役する。ひどい扱いを受ける日々を経て、ようやく出所したアレナスは、生涯を通じて大親友となるラサロ(オリヴィエ・マルティネス)に出会う。80年、アレナスはNYへ亡命。やがて、エイズに感染、発病。ラサロに支えられながら作家活動を精力的に続けたものの、90年12月7日、鎮痛剤を大量に摂取し自殺するのだった。
「夜になる前に」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「夜になる前に」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 伝記 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2000 |
公開年月日 | 2001年9月22日 |
上映時間 | 133分 |
製作会社 | グランヴュー・ピクチャーズ |
配給 | アスミック・エース(アスミック・エース エンタテインメント=角川書店 提供) |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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2001年10月下旬号 | 劇場公開映画批評 夜になる前に |