解説
殺し屋組織の内部抗争に巻き込まれた女殺し屋の戦いを、独特のセンスで描くフィルム・ノワール。監督は「結婚/陣内・原田御両家篇」の鈴木清順。脚本は「AVALON」の伊藤和典。撮影を「月」の前田米造が担当している。主演は「恋は舞い降りた。」の江角マキコ。第58回ヴェネチア国際映画祭特別招待作品。
ユーザーレビュー
「ピストルオペラ」のストーリー
謎の殺し屋組織ギルドの番付ナンバー2昼行灯の萬が殺された。同じ頃、ピストルが恋人だと言うナンバー3の野良猫の元に、ギルドのエージェントである上京小夜子から仕事の依頼が入った。ところが野良猫は、何かの手違いからギルドの殺し屋生活指導の先生を撃ち殺すことになってしまう。戸惑う彼女に、「ふたりのうちどちらかを消すのが本来の目的ではなかったのか?」と助言するかつてのチャンプ・花田。ギルド内部は今、揺れているらしい。それから数日後、野良猫は上京に殺し屋ナンバー1で、ギルド内部を揺るがしている百眼の殺しを依頼される。クライアントはギルド自身。しかし、百眼の正体を誰も知らない。初めはその依頼を断る野良猫。だが、他のシングル・ランカーが次々に百眼に消されていく事態に、遂に彼女はその依頼を受けることを決意する。ところが、野良猫が仕留めた百眼だと名乗る男は別人だった。実は、百眼とは上京であり、全ては彼女が自らの引退の花道を華々しく飾る為に、自分を殺してくれる最強の殺し屋を求めて、殺し屋たちを戦わせていたゲームだったのだ。それを知った野良猫は、世界恐怖博覧会2の会場で上京と華麗な銃撃戦を展開し、見事、彼女を仕留めることに成功する。だが、そうして番付ナンバー1に輝いた野良猫をチャンプの座に返り咲こうと目論む花田の銃弾が襲った。しかし、野良猫は花田の眼前でナンバー1である自らの手でナンバー1である自らの命を奪うのであった。
「ピストルオペラ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ピストルオペラ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2001 |
公開年月日 | 2001年10月27日 |
上映時間 | 112分 |
製作会社 | 日本ビクター=松竹=衛星劇場=テレビ東京=電通=スパイク=小椋事務所(企画・制作 小椋事務所) |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
音量 | ドルビーSRD |
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