「3on3」のストーリー
20××年、日本経済は破綻し、暴動、テロが頻発。東京は壊滅状態と化していた。政府はそんな状況を打開すべくテレビ局を買収し、新たなナショナリズムを推進すべく立ち上がる。しかし、これは暗黒国家への幕開けであった。かつては誰もが3ON3 を楽しんでいたコートも荒れ果てて、ホームレスのたまり場となりスラム街化していた。そんな時、かつては天才バスケ少年と騒がれた24K(山田マン)、SHAPE(Q)、CAP(DJ TOSH)の3人が、いわれのない罪での監獄生活から脱獄し、15年ぶりに生まれた街へ帰ってきた。しかし、荒み切った街に途方に暮れる3人。そんな彼らの前に、貼り紙の文字が飛び込んできた。Dボール=ルール無用のバスケットボール(スリー・オン・スリー)。プロモーター・鯨井(梨花)が作ったDボールのルールは、いったんボールを持った敵チームの相手がシュートレンジ内に入ったら、ボールを奪うためには殴る、蹴る、どんな手を使ってもいいというルール無用のスリー・オン・スリーであった。そして勝者は、最後の一人がコートに残っていたチーム。死すら事故であり、合法であるという危険なゲームであり、背後には金が飛び交っていた。24K、SHAPE、CAPは、警察に追われていたためマスクをかぶり、マスクドラッパと名乗ってゲームに参戦する。しかし、偶然にも昔世話になった神父に再会し、下層階級の人々がいかに政府から弾圧され苦しんでいるかを聞いた3人は、Dボールで賞金を稼ぎ、その金を使って貧困にあえぐ人々を救うことを決意する。次々と登場するチームを打ち破って勝ち進むマスクドラッパの前に、ついに最強のチームが現れる。それは、かつて3人が監獄に送りこまれる原因となったJAY(日向崇)率いるAZELの3人だった。鯨井がDボールの熱狂をさらに盛り上げるため、最強の敵を送り込んできたのだった。宿命の敵と対峙したマスクドラッパの3人は、AZELにどう戦いを挑むのか……