解説
国際的な闇の武器商人の半生を描く社会派エンタテインメント。監督・製作・脚本は「シモーヌ」のアンドリュー・ニコル。撮影は「テイキング・ライブス」のアミール・モクリ。美術は「ブロンドと柩の謎」のジャン・ヴァンサン・プゾス。編集は「マトリックス」シリーズのザック・ステーンバーグ。衣裳は「シモーヌ」のエリザベッタ・ベラルド。出演は「ナショナル・トレジャー」のニコラス・ケイジ、「テイキング・ライブス」のイーサン・ホーク、「アレキサンダー」のジャレッド・レト、「アイ,ロボット」のブリジット・モイナハン、「デイ・アフター・トゥモロー」のイアン・ホルムほか。
「ロード・オブ・ウォー」のストーリー
ソ連崩壊前のウクライナに生まれたユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、少年時代にユダヤ系と偽ってアメリカに家族で移住。両親がNYに開いたレストランを手伝う中、客の美女エヴァ(ブリジット・モイナハン)に一目惚れするものの、彼女はユーリーに気づかない。いつしかユーリーは、弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)と組んで、武器売買事業を始めるようになった。刑事ジャック・ヴァレンタイン(イーサン・ホーク)に目をつけられながらも、天性の才を発揮するユーリー。一方、繊細なヴィタリーは、自分がこのビジネスに向いていないことに気づき、ドラッグに溺れ始める。やがて彼はリハビリ施設に入り、ユーリーは一人で商売をすることに。荒んだ気持ちのユーリーは、忘れられずにいた初恋の人、エヴァとの出会いを自ら仕組む。彼女に国際輸送会社のオーナーだと信じ込ませたユーリーは、エヴァと結婚。だがそのせいで破産寸前になってしまい、金策の必要が出てきた。そんな1991年、ソ連崩壊のニュースが飛び込み、ユーリーは元ソ連の武器の備蓄をアフリカの戦時下の国々に売りさばく作戦を実行して巨万の富を築く。だがリハビリ施設から出てきたヴィタリーが、ユーリーの商売交渉の時に、西アフリカの民衆の虐殺を阻止しようとして、射殺されてしまう。ビジネスが破綻したユーリーは、ついにジャックに逮捕される。ユーリーの家族は崩壊するが、しかし国の裏事情に通じている彼は、結局釈放されて元の商売に戻るのだった。
「ロード・オブ・ウォー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ロード・オブ・ウォー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2005 |
公開年月日 | 2005年12月17日 |
上映時間 | 122分 |
製作会社 | VIPメディエンフォンズ3=アセンダント・ピクチャーズ=サターン・フィルムズ |
配給 | ギャガ |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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