解説
トム・ペロッタの同名小説を映画化。第79回アカデミー賞で主演女優賞、助演男優賞、脚色賞にノミネート。“大人になれない大人たち”が自らの居場所を探すヒューマン・ドラマ。監督は「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド。脚本はトッド・フィールドとトム・ペロッタ。主演はアカデミー賞女優のケイト・ウィンスレット。
ユーザーレビュー
「リトル・チルドレン」のストーリー
アメリカのボストン郊外に住む主婦サラ・ピアース(ケイト・ウィンスレット)は、3歳になる娘を連れてここに引っ越してきて、まだ日が浅い。サラは近所の公園でいわゆる「公園デビュー」をするも、他の主婦たちとは馴染めないでいた。そんな主婦たちが目下関心を寄せて“プロム・キング”と呼んでいた若い父親が、子供を連れて公園へやってくる。彼はブラッド・アダムソン(パトリック・ウィルソン)といい、ドキュメンタリー作家として成功した妻を持ち、司法試験合格を目指して主夫をしている男性だった。主婦たちは新参者のサラに彼と話をするようにけしかけ、サラはそれに呆れながらも話しかける。サプライズとして軽くハグしてキスをするように頼むと、ブラッドは承諾して実行する。驚いた主婦たちは公園から急いで立ち去り、作戦は成功したかに思えた。しかし、このことをきっかけに、ふたりはお互いの存在に興味を抱きはじめる。子供をダシにして毎日のように市民プールで落ち合うようになり、ある日の午後、ついにサラの家でふたりは関係を持ってしまう。そんな中、子供への性犯罪で服役していたロニー・マゴーヴィー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が帰ってきたことで街は騒然となっていく。ブラッドの友人で元警官のラリー(ノア・エメリッヒ)は、ロニーを糾弾するビラを街中に貼るなど、ロニーと母親のメイ(フィリス・サマーヴィル)に対しての執拗な嫌がらせをはじめる。それでも母親はひとり、ロニーを暖かく見守り続けようとする。いけないこととわかりながらも徐々に深入りしていくサラとブラッド、ロニーと母親の関係、ラリーの過去とが絡まりあって、それぞれが人生に迷い悩みながら、自分の居場所を探していく。
「リトル・チルドレン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「リトル・チルドレン」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年7月28日 |
上映時間 | 137分 |
配給 | ムービーアイ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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