解説
アメリカを支える世界最大の諜報機関CIAのメンバーとして、組織に半生を捧げた男の生涯を重厚描く人間ドラマ。「フォレスト・ガンプ/一期一会」のエリック・ロスが実在のCIA諜報員をモデルにして脚本を執筆、名優ロバート・デ・ニーロが「ブロンクス物語/愛につつまれた街」以来、13年ぶりに監督し、将軍役で出演もしている。主演は「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモン。共演に、「Mr. & Mrs.スミス」のアンジェリーナ・ジョリー。製作総指揮をフランシス・フォード・コッポラが務め、2007年ベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞した。
映画館で観る
配信で観る
TVで観る
「グッド・シェパード」のストーリー
第二次世界大戦前夜。イエール大学に通うエドワード・ウィルソン(マット・デイモン)は、親独派であるフレデリックス教授の身辺を探って辞職へと追い込んだ。その功績が認められて学内のエリートによる秘密結社スカル&ボーンズに参加したエドワードは、サリヴァン将軍(ロバート・デ・ニーロ)から諜報活動員となることを勧められる。海軍高官だった父が自殺によって人生の幕を閉じたことがトラウマだったエドワードは、父の汚名をそそぐためにも申し出を引き受けた。エドワードには恋人ローラがいたが、上院議員の娘クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)を妊娠させたことから結婚せざるを得なくなる。その挙式の当日、サリヴァン将軍からの使者が現れ、戦略事務局の一員としてロンドンへと派遣された。そこで再会したのは、英国諜報部員だったフレデリックス教授だった。彼のもとで情報操作を学ぶエドワードだが、やがて機密を漏らした疑いを抱かれる教授は組織によって抹殺された。終戦後、ベルリンに移ったエドワードは、通訳を務めるハンナと親密になるが、彼女はソ連から雇われたスパイだった。アメリカとソ連の間には、冷戦時代が到来していたのだ。1946年、ようやく帰国したエドワードは息子と対面する。妻との再会も、創設されたばかりのアメリカ中央情報局ことCIAの業務にエドワードは没頭して、夫婦関係は次第に冷えていった。成長してイエール大学に進学した息子は、父と同じようにCIAからのリクルートを受ける。複雑な感慨を抱くエドワードだが、その一方でキューバのカストロ政権の転覆作戦が情報漏洩によって失敗、CIAは窮地に追い込まれる。その情報を漏らしたのが自分の息子であることをエドワードは知る。家族の絆を失いながらも、すべてを国家に捧げて生きることをエドワードは決意するのだった……。
「グッド・シェパード」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「グッド・シェパード」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年10月20日 |
上映時間 | 167分 |
製作会社 | Universal Pictures |
配給 | 東宝東和 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2008年6月上旬号 | DVDコレクション 第352回 「グッドシェパード」 |
2007年10月下旬号 |
作品特集 「グッド・シェパード」 マット・デイモン インタビュー 作品特集 「グッド・シェパード」 アンジェリーナ・ジョリー インタビュー 作品特集 「グッド・シェパード」 ロバート・デ・ニーロ[監督] インタビュー 作品特集 「グッド・シェパード」 ロバート・デ・ニーロ論 作品特集 「グッド・シェパード」 作品評 |