解説
孤高の天才ピアノ少女が、音楽の真の喜び、そして人とのつながりのあたたかさに目覚めていく姿を描く、本格クラシック映画。クラシック・ファンからも熱烈な支持を集めているさそうあきらの漫画の映画化。主演は、成海璃子(ドラマ「瑠璃の島」)、松山ケンイチ(「デスノート」)。監督は「帰郷」の萩生田宏治。
ユーザーレビュー
「神童」のストーリー
言葉を覚える前に楽譜が読めたうた(成海璃子)は、飛びぬけたピアノの才能を持ち神童と呼ばれて育った。しかし中学生になった今では、自分が本当にピアノが好きかどうか判らなくなっていた。一方、音楽大学を目指すワオ(松山ケンイチ)はピアノの練習に明け暮れる毎日。もし試験に落ちたら実家の青果店を継ぐことになっている。ふとしたことからワオと知り合ったうたは、青果店に通ってアドバイスをするようになった。次第に親しくなっていく二人。やがてワオは見事音大に入学し、二人はそれぞれの人生を歩んでいく。しかし、うたは原因不明のめまいと耳鳴りに悩まされるようになっていた。世界的な巨匠ピアニスト・リヒテンシュタインの代演でコンサートに出ることになったうた。そこにはワオも来ていた。周囲の不安をよそに素晴らしい演奏を繰り広げ、聴衆を圧倒するうた。しかし演奏後、激しい耳鳴りに襲われ、うたは倒れてしまった。それ以来、うたの耳から音が消えていった。ある日、幼い頃父に連れて行かれたピアノの倉庫にやって来たうた。かつて自分の屋敷にあったピアノを発見し、弾こうとするが弾けない。その時、別の指が音を鳴らした。ワオだった。「聞こえる?」と訊くワオに「聞こえたよ」と微笑むうた。やがて連弾を始めた二人を光が包んでいくのだった。
「神童」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「神童」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2006 |
公開年月日 | 2007年4月21日 |
上映時間 | 120分 |
製作会社 | ピクニック/ビターズ・エンド/バップ/ミュージック・オン・ティーヴィー |
配給 | ビターズ・エンド |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2007年6月下旬号 | 劇場公開映画批評 神童 |
2007年1月上旬特別号 | 巻頭特集 Thank you 2006, Welcome 2007 2006年を振り返り、2007年を占う テーマ別に見る2007年公開作セレクト44 松山ケンイチ「神童」ほか |