解説
東日本大震災の体験記『生かされて生きる-震災を語り継ぐ-』を原案に「九月の恋と出会うまで」の山本透監督が映画化。震災から10年後の宮城を舞台に、災害で家族を失い自殺願望を抱く少女、娘の結婚式への出席を望む末期癌女性など5つの物語が交錯する群像劇。出演は「焼肉ドラゴン」の桜庭ななみ、本作で映画デビューを飾る碧山さえ、鶴丸愛莉。2023年3月3日より宮城県先行上映。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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脚本家、映画監督井上淳一このご時世にオリジナルでこの規模の作品を成立させるのは大したもの。よく出来ているし。だから苦言を少し。群像劇だから長くなるのは仕方ないが、それにしても長い。心情... もっと見る
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日本経済新聞編集委員古賀重樹震災や津波という言葉を一言も出さず、喪失感を自明のものとして、この世に残されて今を生きる者たちに寄り添おうとする。震災だけでなく交通事故やガンやコロナ禍もあるわ... もっと見る
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映画評論家服部香穂里被災地を主な舞台にしながら、人身事故を機にすべてを失ったヤクザや、青春を先延ばしして岐路に迷う舞台人らを効果的に使い、普遍的な群像劇を志したのが奏功。さりげなく... もっと見る
「有り、触れた、未来」のストーリー
彼氏を事故で失った、元バンドマンの佐々木愛実(桜庭ななみ)。30歳を過ぎてもボクシングを続けるプロボクサー・吉田光一(松浦慎一郎)とその妻・若菜(金澤美穂)。1分1秒でも長く生き、娘の結婚式へ出席したいと願う末期癌と闘う女性・佐々木有美子(仙道敦子)。将来に不安を感じながら“魂の物語”を演じる若き舞台俳優たち。そして災害で家族を亡くし、自殺願望を抱く中学生の少女・里美結莉(碧山さえ)。妻と息子を亡くした少女の父・健昭(北村有起哉)も生きる希望を見出せなくなっていたが、娘のために再び生きることに立ち向かう。そんな2人を懸命に支える年老いた祖母・文子(手塚理美)、少女の親友・野上咲良(鶴丸愛莉)と担任教師・吉田悠二(宮澤佑)。多くの人々の想いを受けながら、結莉の心は少しずつ変化し始めてゆく……。
「有り、触れた、未来」の映像
「有り、触れた、未来」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「有り、触れた、未来」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2023 |
公開年月日 | 2023年3月10日 |
上映時間 | 132分 |
製作会社 | (制作プロダクション:Lat-Ipn) |
配給 | Atemo |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | https://arifuretamirai.wixsite.com/home |
コピーライト | (C)UNCHAIN10+1 |
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