解説
リオデジャネイロのスラム街を拠点に、平穏な社会の構築を目指して奮闘する活動家アンデルソン・サーの姿を追ったドキュメンタリー。トライベッカ映画祭を始め、世界の映画祭で20を超える賞を受賞した。監督は本作がデビュー作となるジェフ・ジンバリストとマット・モチャリー。麻薬ギャングや腐敗した軍警察に支配されたリオデジャネイロのスラム街“ファヴェーラ”。アンデルソン・サーは、数あるファヴェーラの中でも最も危険な地区として知られるヴィガリオ・ジェラウで生まれ育った。ギャングのリーダーになることが子供たちの夢という街の中、そこで聴こえてくるのは、銃声や悲鳴といった暴力の音だけであった。アンデルソンは、家族や多くの友人たちを、ギャングや警察に殺された。自らも麻薬密売人として日々を過ごしていたアンデルソンは、悲しみとともに、なぜ憎み殺し合わなくてはならないのか、どうすれば暴力を止められるかを考え始める。そんなある日、「音楽は誰の胸にも響く」とひと筋の光を見いだした彼は、仲間とともに“アフロレゲエ”というグループを結成。それは、ダンスやパーカッションといった数々のワークショップを通じて、ファヴェーラに住む子供たちに文化や芸術に触れさせるチャンスを与え、麻薬取引やギャングの世界に巻き込まれないような正しい道作りを提供するものであった。「楽器のクラスは子供たちに大人気だ。ギャングに入ろうとした5人のうち1人だけど引き止めることができた。嬉しいね」と、アンデルソンは語る。銃ではなく音楽やダンスを通じて、平穏な社会を取り戻そうとする“アフロレゲエ”の希望のリズムは今日もファヴェーラの丘に響くのだった。
ユーザーレビュー
「ファヴェーラの丘」のストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
「ファヴェーラの丘」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ファヴェーラの丘」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 社会派 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2005 |
公開年月日 | 2008年4月5日 |
上映時間 | 81分 |
配給 | ナウオンメディア |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |