解説
見知らぬ両親との再会を信じ、音楽の才能を開花させていく少年が起こした奇跡を描く。監督は「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」脚本のカーステン・シェリダン。出演は、「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア、「ウェイトレス ~おいしい人生のつくりかた」のケリー・ラッセル。第80回アカデミー賞主題歌賞ノミネート。
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
映画を観進めていくうちに、なんか現実的でないなと思って、そうこの映画は現実でないおとぎ話の映画なんだ、と自分を納得させて見終わった。おとぎ話なら最後はハッピーエンドで終わらないと。
ストーリー展開があまりにも起承転結に忠実過ぎていて、都合の良いように展開していく。主人公がなんで孤児院を逃げ出したのか判らないし、その後の話の展開がトントン拍子で進んでいって、途中、邪魔が入って、最後めでたしめでたしで終わる。これを異世界ではなくて現実のニューヨークを舞台にして行われる。
ロビン・ウィリアムズ演じる孤児達を集めてお金を稼がせる元締めは「オリバー・ツイスト」を思い出してしまった。今の時代(映画は2007年製作)にあるのかと思う。それに2007年には、もう携帯は十分普及していたのでは。
この映画で最も貢献した(楽しんだ)のは音楽担当でしょう。アカデミー賞でもノミネートされていたが、いろいろな音を映画の中に取り込んで音楽にしていく。ラストのオーケストラの演奏シーンでも普通だったら出てこない楽器?が出てくる。ドキュメンタリー映画「すばらしき映画音楽たち」を見ると、いかに映画音楽家達がいろいろな音を集めて使っているかが判る。
「奇跡のシンフォニー」のストーリー
絶対音感を持つ11歳のエヴァン・テイラー(フレディ・ハイモア)はニューヨーク州ウォルデンの施設育ち。職員のリチャード(テレンス・ハワード)は養子になることを勧めるが、彼は音楽でつながっていると信じる両親を待ち続けた。11年前、チェリストのライラ(ケリー・ラッセル)とロック・ミュージシャンのルイス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)はニューヨークで出会う。しかしライラの父トマス(ウィリアム・サドラー)は2人の仲を引き裂く。ライラは妊娠していたが、臨月で交通事故に遭う。お腹の子は助からなかったと聞くと、演奏をやめ故郷シカゴに戻る。彼女を失い音楽への情熱をなくしたルイスはバンドを抜け、故郷サンフランシスコで金融ビジネスを始める。ある晩、電線を伝う音に導かれ施設を抜け出したエヴァンは、トラックに拾われマンハッタンへやってくる。街角でギターを奏でる少年アーサーに誘われ、ストリート・パフォーマーの子供たちが暮らす廃墟の劇場へ行く。エヴァンは元締めのウィザード(ロビン・ウィリアムズ)にギターの才能を認められ、オーガスト・ラッシュという芸名で街角に立つようになる。しかし劇場に児童福祉局の手入れが入る。逃げ出したエヴァンはゴスペルの歌声に誘われ教会へ行き、聖歌隊の少女ホープに楽譜の読み方を教わる。彼の才能に気づいた牧師がジュリアード音楽院に推薦し、入学を許可される。そのころ、死の床の父から子供が生きていることを聞いたライラはニューヨークを訪れ、リチャードの助けでそれがエヴァンであることを知る。そして自分の音楽を彼の耳に届けるため演奏依頼を引き受ける。ルイスもまたライラへの思いを曲にし音楽界に復帰するため、かつてのバンド仲間とニューヨークへやってくる。エヴァンは『オーガストのラプソディー』を作曲する。その曲はライラが出演する野外コンサートで演奏されることになるが、ウィザードが彼をストリートに連れ戻してしまう。しかしエヴァンの曲が演奏されると、思いがけない奇跡が起こる。
「奇跡のシンフォニー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「奇跡のシンフォニー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2008年6月21日 |
上映時間 | 114分 |
配給 | 東宝東和 |
カラー/サイズ | カラー |