「初恋の想い出」のストーリー
1980年代の中国。幼馴染のホウ・ジア(ルー・イー)とチー・ラン(ヴィッキー・チャオ)は、大学受験を控えた頃にはお互いに恋心を抱いていた。その一方で、何故かふたりの交際を快く思わない親たち。合格発表の日、合格を告げるホウ・ジアに母親が突然、亡くなった父はチー・ランの父親のせいで自殺したと告げる。ホウ・ジアを迎えにきたチー・ランに、ホウ・ジアはもう訪ねてこないでくれと冷たく突き放す。チー・ランは家族にホウ・ジアの父親の死の真相を問いただすも、誰も答えない。『ロミオとジュリエット』に自分たちの境遇を重ねるふたり。しかし親たちの反対は激しさを増していき、彼らを引き離そうとしていた。初めて結ばれた日、ふたりは命を断とうとするが、完遂できずに警察に保護されてしまう。その帰り道、ホウ・ジアは母親から父親の自殺の真実を聞かされる。ホウ・ジアは悩んだ末に、母親の気持ちを汲んで、留学を決める。ある日チー・ランは、ホウ・ジアの母親から女性と笑いあうホウ・ジアの写真を見せられる。それを見たチー・ランは孤独を感じ、自らホウ・ジアとの連絡を断ってしまう。7年後、ホウ・ジアは帰国するが、チー・ランをすぐには訪ねなかった。彼女が違う人生を歩んでいるのではないかという不安からだった。一方のチー・ランも、自分の殻に閉じこもり、独りきりでいた。お互いが距離を置くほど、お互いを想い続ける日々が続いた。時は過ぎ、チー・ランの父親が末期癌に侵され、余命短いチー・ランの父親は、ホウ・ジアの母親に昔の事件のことを謝罪した。両家は和解するも、父親が病になったのは親不幸だったからと思い悩んだチー・ランは、ホウ・ジアと会おうとはしなかった。ある年のバレンタインデー。偶然再会したふたりはウエディングドレスとタキシードに身を包み、記念として写真だけを撮影した。それは、ふたりの初恋が20年以上の時を経て想い出に変わった瞬間だった…。