抱擁のかけら

ほうようのかけら LOS ABRAZOS ROTOS
上映日
2010年2月6日

製作国
スペイン

制作年
2009
上映時間
126分

レーティング
PG-12
ジャンル
ドラマ

check解説

14年前の悲劇により、生涯をかけた愛を失った映画監督の記憶の解放と人生の再生を描く。監督は「ボルベール<帰郷>」のペドロ・アルモドバル。出演は、「それでも恋するバルセロナ」のペネロペ・クルス、「バッド・エデュケーション」のリュイス・オマール。2009年カンヌ国際映画祭コンペディション部門正式出品。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】抱擁のかけら

  • 【BD】抱擁のかけら

  • 【DVD】抱擁のかけら

TVで観る

この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

    ペドロ・アルモドバルは、「バチ当たり修道院の最期」、「神経衰弱ぎりぎりの女たち」が日本に紹介された頃の変態映画っぷりが好きで、観るようにしている。そんな彼も、今では巨匠になってしまった。それでも変態っぷりはちょこちょこ顔をだすかな。
    イントロ部分からミステリアスな感じなので、どうなるのかな、と思ったら、やっぱりアルモドバルね。ラストはちょっと不満あるけど。
    ペネロペ・クルスがきれいだった。本当にペネロペ・クルスがオードリー・ヘップバーンにみえた。だけどアップになると肌が荒れている。「スキャンダル」でもそうだったけど、アップでは肌が荒れているのがよくわかる。特に最近は解像度がいいから荒れがよく見える。昔だとソフトフォーカスで荒れを隠していたのに。
    それにしても、ヨーロッパって、街並みも部屋の家具や調度品も洗練されていて、文化を感じるなあ、

「抱擁のかけら」のストーリー

2008年、マドリード。脚本家のハリー・ケイン(リュイス・オマール)はかつて映画監督だったが、14年前のある事件をきっかけに視力を失った。そして本名のマテオ・ブランコから名前を変えて生きている。事情を知るエージェントのジュディット・ガルシア(ブランカ・ポルティージョ)と彼女の息子・ディエゴ(タマル・ノヴァス)が、ハリーの生活や仕事を手助けしている。ある日、ライ・X(ルーベン・オカンディアノ)という男が自分の監督作の脚本をハリーに依頼する。内容が“父の記憶に復讐する息子の物語”と聞き、ハリーは自分向きではないと断る。しかしそのとき、ハリーはその男が実業家エルネスト・マルテル(ホセ・ルイス・ゴメス)の息子であることを思い出していた。ハリーの過去に興味を持つディエゴに求められ、ハリーはマテオ時代のことを話し始める。1994年、新進監督だったマテオはコメディ映画を撮ろうとしていた。エルネストの愛人だったレナ(ペネロペ・クルス)は一度諦めた女優になる夢を追いかけるため、オーディションに申し込む。マテオは彼女を一目見るなり心を奪われ、映画の主役に抜擢する。レナのマテオの才能に惹かれ、2人は恋に落ちる。映画へ出資しプロデューサーとなったエルネストは、息子のエルネストJr.をメイキングの撮影という建前で撮影現場に送り込むが、実際はレナの監視が目的だった。しかしマテオとレナの激しい愛は、もはや隠すことができなかった。撮影を終えたマテオとレナは、カナリア諸島のランサロテ島へ旅立つ。そのころマドリードでは、マテオが製作を中断した映画が完成したという広告や、プレミア上映での酷評記事が出ていた。マテオが状況を調べるため戻ろうとした前日、マテオとレナを引き裂く事故が起こる。2人が滞在した部屋のゴミ箱には、破られた抱き合う2人の写真が大量に捨ててあった。2008年、ハリーはライ・Xを訪ね、事故の夜のマテオとレナを撮影したフィルムを受け取る。

「抱擁のかけら」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「抱擁のかけら」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 スペイン
製作年 2009
公開年月日 2010年2月6日
上映時間 126分
製作会社 El Deseo S.A.
配給 松竹(提供 松竹=ショウゲート=朝日新聞社)
レイティング PG-12
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 ドルビーSRD
公式サイト http://www.houyou-movie.com/

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2010年3月上旬号 REVIEW 外国映画 「抱擁のかけら」
2010年2月上旬号 「抱擁のかけら」 ペドロ・アルモドバル監督インタビュー
「抱擁のかけら」 ペネロペ・クルス インタビュー
「抱擁のかけら」 ”映画の記憶のかけら“を抱擁するアルモドバル