七人の無頼漢

しちにんのならずもの Seven Men From Now
上映日
1957年6月22日

製作国
アメリカ

制作年
1956
上映時間
78分

レーティング
ジャンル
西部劇 アクション

check解説

愛妻を殺した7人の無頼漢を追う元保安官が主人公の西部劇。バート・ケネディの原作・脚本によって「灼熱の勇者」のバッド・ボーティカーが監督、「中共脱出」のウィリアム・H・クローシアが撮影監督を担当した。作曲指揮はヘンリー・ヴァース。主演は「勇者の汚名」のランドルフ・スコット、「密輸空路」以来久々のゲイル・ラッセル。「攻撃」のリー・マーヴィン、テレビ・スターウォルター・リードらが助演。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     映画のタイトルからすると、主人公を含めた7人の荒くれ共が西部で大暴れ、と言う映画かと思った。
     映画を見始めると、雨の中、雨宿りをしている2人組を主人公のストライド(ランドルフ・スコット)がいきなり撃ち殺すところから始まる。映画を見進めていくうち、ある町で7人の強盗が郵便中継所を襲い大金を奪って、ストライドの妻を殺したことが判る。とすると、最初に殺されたのは7人のうちの2人。残り5人。途中、カリフォルニアに行くという夫婦と、奪われた金を横取りしようとするマスターズ(リー・マーヴィン)とその連れと一緒に強盗達がいる町を目指す。道中、強盗一味を一人ずつ殺していく。映画を観ながらカウントダウンしてしまう。
     着想は面白いよな。そしてまた一人減っていく。「そして誰もいなくなった」みたいに一人、また一人と殺されていくけど、殺されるのが悪人なんで、よし、あと何人だ、とかぞえながら観てしまう。
     そしてリー・マーヴィン、カッコいい!主人公のランドルフ・スコットって名前は知っていても、彼の映画を殆ど観ていないので印象にない。それよりリー・マーヴィンの特徴ある顔の方が好き。それに癖のある役。この映画でも途中まで味のある役だったんだけどなあ。最期のあれはないよな。平凡な悪役に戻ってしまった。彼の部分、もっと違う脚本にしてほしかった。
     製作にアンドリュー・V・マクラグレンの名前がある。へえ、監督の前に製作もやっていたんだ。高校生の頃か、彼の「シェナンドー河 」を観ていたく感激したことを覚えている。

「七人の無頼漢」のストーリー

7人組の無頼漢に愛妻を殺され、大金を奪われた元保安官ストライド(ランドルフ・スコット)は、一味を追って馬を進めるうち、幌馬車に乗ったジョン・グリーアとその妻アニイ(ゲイル・ラッセル)と出会い、カリフォルニアの宿場まで同行することになった。駅馬車中継所に着いたストライドは、マスターズとクリントという2人の男と知り合い、彼らも加えて一味の潜むと思われるフロラ・ヴィスタの町へ向かった。翌朝、一行はインディアンに襲われる牧童らしい男を助けるが、インディアンが去って間もなく折角助けた男をマスターズは射殺した。彼は、この男こそ7人組の1人だと、不気味な笑みを浮かべてストライドに告げた。その夜の露営で、マスターズは、しつこくアニイに戯れ始めた。怒ったストライドはマスターズを殴りクリントとともに追出した。そのマスターズはフロラ・ヴィスタの町に入り7人組の首領ボディーンと知り合った。ボディーンは、奪った金をグリーアの幌馬車で運んでくることを漏らし相棒になれとボディーンに奨めた。が胸に一物あるボディーンは即答を避けた。一方、ストライドは単身フロラ・ヴィスタに向かったが、途中ボディーンの部下2人に狙われ相手を倒すが自分も重傷を負った。後から着たグリーアとアニイに彼は助けられたが、親身に介抱するアニイは、夫にすら示さなかった愛情にあふれていた。ところが馬車の中でストライドは、グリーアがボスのボディーンに大金を届ける途中だとアニイに語る言葉から総てのカラクリを知った。開き直ったストライドは、7人組の残りを引寄せるため、金が欲しいならここまで来いとボディーンへの伝言を持たせ、グリーアを町にやった。町で、事の次第を告げたグリーアは直ちにボディーンに射殺された。そして間もなく部下を連れて現れたボディーンとストライドとの間に戦いが始まった。が、ボディーンは後から来たマスターズに射たれ、部下は逃げ去った。ほっとしたストライドがマスターズの助太刀を感謝しようと思った一瞬、そのマスターズが金を寄こせと迫った。大金を独り占めにしようとするマスターズは遂に馬脚を現したのだ。睨み合いの数分、一瞬早くストライドの抜打はマスターズを倒した。家へ帰るストライド。アニイも彼との愛の巣を求めていくだろう。

「七人の無頼漢」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「七人の無頼漢」のスペック

基本情報
ジャンル 西部劇 アクション
製作国 アメリカ
製作年 1956
公開年月日 1957年6月22日
上映時間 78分
製作会社 W・B映画
配給 ワーナー・ブラザース
レイティング
カラー/サイズ カラー

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