解説
ブエノスアイレスに暮らす専業主婦が、50歳を過ぎてジグソーパズルの才能に目覚めたことをきっかけに、自分の人生を切り開いてゆく。出演はベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作「El otro」のマリア・オネット。監督は本作が長編デビューとなるアルゼンチンの新鋭女性監督ナタリア・スミルノフ。ベルリン国際映画祭出品作。
ユーザーレビュー
「幸せパズル」のストーリー
南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。マリア・デル・カルメン(マリア・オネット)は夫フアン(ガブリエル・ゴイティ)と2人の息子、長男イバン(フリアン・ドレゲール)、次男フアン・パブロ(フェリペ・ピリャヌバエ)の幸せを生きがいに家族を支えてきた専業主婦。窮屈な親戚付き合いや、妻や母としての務めに疲れることがあるものの、今でも夫からは愛されており、息子たちも立派に成長。それなりに幸せな生活を送る半面、どことなく満たされない気持ちも抱えていた。そんな彼女の人生を、50歳の誕生日にもらったプレゼントのジグソーパズルが一変させる。それまで気付かなかったジグソーパズルの才能に目覚めてしまったのだ。地元の売店で目にした“パズル大会のパ-トナ-募集”という広告に興味を惹かれた彼女は、家族に内緒で新しい世界に足を踏み入れる。広告主は、パズル大会の常連という大富豪の独身紳士ロベルト(アルトゥーロ・ゴッツ)。ジグソーパズルの常識にとらわれない彼女の才能に驚いたロベルトは、一緒に世界選手権を目指そうと誘う。夫に嘘をついて、ロベルトの邸宅に通ってゲ-ムの規則を学んでいくマリア。一気に花開いていく才能。世界予選となる全国大会制覇も夢ではなくなってきた。しかし、世界大会への出場は、遠くドイツへの旅を意味していた。思い切って全国大会出場の意志を家族に打ち明けるマリア。だが、夫には一笑に付され、自分の独立準備に夢中の息子たちからも相手にされない。皆それぞれに自分だけの生活がある家族。理解を得られないマリアは、ますますジグソーにのめり込んでいく。そして訪れる全国大会。周りの競技者の中には、マリアのような方法でジグソーを解いていく者はいなかった。戸惑い焦る彼女を、ロベルトがそっとなだめた。“君のやり方でやればいいんだよ”。パズルが開いてくれた広く新しい世界。マリアは旅立つことができるのか……?
「幸せパズル」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「幸せパズル」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アルゼンチン フランス |
製作年 | 2010 |
公開年月日 | 2011年10月1日 |
上映時間 | 90分 |
製作会社 | Carrousel Films=Fonds Sud Cinema=Instituto Nacional de Cine y Artes Audiovisuales= Las Ninas Pictures=Zarlek Producciones |
配給 | ツイン |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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