解説
ハワイを舞台に、仕事に生きてきた男が突如として家族の問題に直面し、人生と向き合い家族の絆を結びなおす旅に出る感動作。主演は「マイレージ、マイライフ」「スーパー・チューズデイ ~正義を売った日」のジョージ・クルーニー。監督・製作・脚本は「アバウト・シュミット」で高い評価を得、「サイドウェイ」で第77回アカデミー賞脚色賞を受賞したアレクサンダー・ペイン。重大なテーマながらも軽妙なウィットを富ませ、本作でも第84回アカデミー賞脚色賞を獲得した。第69回ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)および作品賞(ドラマ部門)受賞。
映画館で観る
配信で観る
TVで観る
「ファミリー・ツリー」のストーリー
ハワイ・オアフ島。弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、美しい妻と二人の娘たちを持ち、仕事に粉骨砕身してきて、一見順風満帆な人生を送ってきた。ある日、妻エリザベスがボート事故に遭い、意識不明の重体となる。10歳の次女スコッティ(アマラ・ミラー)はショックから情緒不安定になり、様々な問題を引き起こす。次女の反抗に、これまで家庭を顧みなかったマットはなすすべもなく手を焼いていた。さらに、マットはカウアイ島にある先祖代々受け継がれてきた広大な土地を売却するかどうかという問題を抱えていた。売却すれば自然は失われるものの一族に巨額の資金が入り、妻に楽をさせてあげられる。しかしエリザベスは一向に回復せず先行きが見えない。そんな中、全寮制の学校へ通う長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)の迎えに行ったマットがエリザベスの病状を伝えると、母に対して許せぬ思いのあるアレックスは動揺と相まって、エリザベスが浮気をしていたことを告げてしまう。動転したマットは、親友夫妻を詰問。すると、エリザベスは真剣に離婚を考えていたことを知る。マットは怒り震えながらも、エリザベスのために浮気相手のスピアーに事故のことや現状について直接伝えようと思い立つ。娘二人とアレックスの男友達とともに、スピアーのいるカウアイ島へ向かうマット。売却を前に、これで見納めになるかもしれないと、キプ・ランチへ彼女らを連れていく。そこは、雄大で神秘的な光景が広がる原野だった。厳かにあたたかく包み込むような美しい自然を目にし、親子はしばし見とれる。翌日、スピアーに妻の事故を伝えに行くマット。そして、カウアイ島の自然に触れ家族への愛やつながりを感じた彼は、土地の売却を巡る一族の会議を前に、とある決心をする……。
「ファミリー・ツリー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「ファミリー・ツリー」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2011 |
公開年月日 | 2012年5月18日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | Fox Searchlight Pictures=d Hominem Enterprises |
配給 | 20世紀フォックス映画 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD/DTS/SDDS |
コピーライト | (C) 2011 Twentieth Century Fox |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2012年6月上旬号 | REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評 「ファミリー・ツリー」 |
2012年5月下旬号 |
UPCOMING 新作紹介 「ファミリー・ツリー」 「ファミリー・ツリー」 ジョージ・クルーニー/ロング・インタビュー 「ファミリー・ツリー」 作品評 楽園を彷徨う父性のゆくえ |
2012年4月下旬号 | 読む、映画 「ファミリー・ツリー」 |