「戦いの矢」のストーリー
騎兵少佐ハウェル・ブレディ(ジェフ・チャンドラー)は、リューク、オーガスタス両軍曹をつれ、テキサスのクラーク砦に向かった。当時テキサスはキオワ族インディアンが暴威をふるっていたので、ブラディは貧困に悩んでいる穏和なセミノール族を使って奇襲部隊を組織し、キオワ族を平定しようという案をもっていた。クラーク砦の隊長ミード大佐(ジョン・マッキンタイア)はこの計画に反対したが、ブレディは陸軍省の命令で実行する権限を持っていたのでセミノール族の酋長メイグロ、その娘アヴィス(スーザン・ボール)、次長格のピノらと会見し、毎月集落へ食糧を送るという条件で、軍との協力を承諾させた。メイグロはじめ25人ばかりの男とアヴィスは、ブレディらと共にクラーク砦に来たが、ミード大佐は快く思わなかった。ブレディに好意をよせたのはただ1人、エレイン・コーウィン(モリーン・オハラ)という美しい未亡人であった。彼女の夫コーウィン大尉は6カ月前に行方不明になって死んだものと思われていた。ブレディとエレインの愛は次第に高まって行ったが、祕かにブレディを愛しているミード大佐の嫉妬の的となった。ブレディらは訓練したセミノール族を連れて出撃し、次々と勝利を得たが、その間にコーウィンが生きていることがわかった。コーウィンはキオワ族の反乱を指導しており、近く砦を襲撃する計画をたてていた。ミード大佐は約束の食糧をセミノール族に送らず、メイグロらは怒って部下とともに砦を出たが、ブレディらは説得して連れ戻した。やがてキオワ族の大攻撃がはじまった。敵は優勢で、ミード大佐も負傷し運命は尽きたかに見えたが、セミノール族をひきいたブレディは砦の外へ廻り、後方から攻撃を加えて敵を全く混乱させた。コーウィンは怒ったキオワ族の酋長に殺され、キオワ族は敗走した。ブレディとエレインは結ばれ、アヴィスもピノと結婚することになった。