解説
59年冬、ボルチモアのダイナーに集う5人の青年の人生、将来の夢を描く。製作はジェリー・ワイントローブ。監督・脚本は脚本家出身で、この映画が監督デビュー作となるバリー・レヴィンソン。撮影はピーター・ソーヴァ、音楽監修はハリー・V・ロジュースキーが担当。出演はスティーヴ・グッテンバーグ、ダニエル・スターン、ミッキー・ローク、ケヴィン・ベーコン、ティモシー・デイリーなど。日本版字幕は金田文夫。メトロカラー、ビスタサイズ。1982年作品。
ユーザーレビュー
「ダイナー」のストーリー
1959年12月24日のボルチモア。学校を中退したフェンウィック(ケヴィン・ベーコン)は、パーティー会場の地下室のガラスを割り、うっぷん晴らしをしていた。彼をブーギー(ミッキー・ローク)が、なだめる。ブーギーは美容院につとめ、夜は法学校に通っている青年だ。パーティーが終ると、エディ(スティーヴ・グッテンバーグ)とシュレヴィー(ダニエル・スターン)は車に同乗する。道の前方でフェンウィックの車が横倒しになり彼が血だらけになって倒れていた。あわてて駆けつけると、フェンウィックは笑い出す。彼らしい悪ふざけだった。みんなはフェルス・ボイント・ダイナーに行く。ギャンブル狂のブーギーは、キャロンと彼が寝ることに20ドル賭けないかと言い、みんなも賭けにのった。大みそかにエディが結婚式を挙げるので、昔の友人のビリー(ティモシー・デイリー)が帰郷した。映画館でブーギーはキャロルにペニスを触れさせようと苦心する。ビリーはTV局に勤めるバーバラと会う。彼女とは6年間の清い交際のあと1度だけセックスをし、それで妊娠したとバーバラは告白。結婚しようというビリーに、バーバラはなぜか承諾しようとしない。レコード収集狂のシュレヴィーは、レコードのことで妻のベス(エレン・バーキン)と口論して飛び出してしまう。エディとビリーは、映画館でベルイマン作品「第七の封印」を見る。エディは最初から分からないとぼやく。フェンウィックは酔っぱらい、教会の前にあるキリスト生誕の飾り物をぶちこわし、とめようとしたエディ、ビリー、シュレヴィーともども逮捕される。美容院に賭けの取り立て屋タンクがやって来た。賭け金2千ドルを今夜中に払えといって、彼を殴り倒す。ブーギーは風邪で寝こんだキャロンの代わりに、ベスにかつらをつけてキャロンに見せかけてファックし、みんなから賭け金を取ろうとしたが、寸前で彼女を賭けの犠牲にはできないと引き返した。ダイナーの前で、タンクから賭け金は、昔ブーギーの父に世話になったベイゲルが払ってくれたことを聞き、ブーギーはタンクの腹に一発くらわす。ブーギーはベイゲルの所で働き、2千ドルは給料から払うことにする。場末のバーで、ビリーとエディが将来について話しあい、そのうちビリーがピアノをロック調に弾き、エディはストリッパーと一緒にステージで踊り出す。大晦日、エディは結婚式を挙げた。シュレヴィーはベスのために旅行の予約をし、フェンウィックはヨーロッパには夢があるという。パーティーは佳境に入り、5人の仲間は進化論について語りあっている。(MGM=CIC配給*一時間五〇分)
「ダイナー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ダイナー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1982 |
公開年月日 | 1984年9月14日 |
製作会社 | ジュリー・ウェイントロープ・プロ作品 |
配給 | MGM=CIC |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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