解説
マイケル・パートウィーとジャック・デイヴィスの原作を「5つの銅貨」のメルヴィル・シェイヴェルソンンが監督したコメディ。脚色はシェイブルスン、ジャック・ローズとスーソ・チェッキ・ダミーコの共同。撮影は「ベン・ハー(1959)」のロバート・サーティース、音楽をアレッサンドロ・チコニーニニとカルロ・サビーナが共同で担当。出演は「僕は御免だ」のクラーク・ゲーブル、「西部に賭ける女」のソフィア・ローレン、「ロベレ将軍」のヴィットリオ・デ・シーカ、ほかにマリエット、パオロ・カルリーニら。製作ジャック・ローズ。
ユーザーレビュー
「ナポリ湾」のストーリー
フィラデルフィアの弁護士マイク・ハミルトン(クラーク・ゲーブル)は10年前妻をすててイタリアに行ってしまっただらしない兄が事故死したため、財産整理にイタイアにやってきた。婚約者を残して国を出た彼は早くアメリカに帰りたくてたまらなかった。友人のイタリア人弁護士マリオ・ビターレ(ヴィットリオ・デ・シーカ)の出迎えを受けた彼は死んだ兄の子ナンドに会った。煙草をすい酒をのむというこの子ナンドは、安キャバレーの踊り子である叔母ルシア(ソフィア・ローレン)と、暮らしていた。ナンドは毎日おそくまで盛り場を遊び歩いて学校に通っていなかった。マイクは彼をアメリカン・スクールに通わせることにした。しかし学校をきらうナンドはルシアの許しを得て通学をやめてしまった。ふんがいしたマイクは訴訟を起して少年をルシアの手から引き離そうとした。そしてナンドと遊んでやって心理的に彼を手なづけてしまう作戦に出た。だが何度もナンドを通してルシアに会ううちに、マイクはルシアに好感をもつようになった。2人はブルー・ブルトの洞窟をはじめカプリ島のいろいろな名所をめぐって歩いた。そのうちルシアはマイクがナンドを手なづける手段として自分を利用しているのだと考えて、腹を立て、ナンドを絶体マイクに渡さないと宣言した。ナンド引渡し要求の裁判は、弁護士のマリオがルシアの美しさに参ってしまってマイクの敗訴となった。ナンドをルシアとカプリ島から引き離すのは結局不自然なことだと悟ったマイクは帰国の列車にのった。けれども車中でアメリカ人がイタリアの悪口をいうのを聞いた時、マイクは自分もこの土地を離れ難くなっているのを知り、急いでカプリ島に引きかえすのだった。
「ナポリ湾」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ナポリ湾」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1960 |
公開年月日 | 1960年12月13日 |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 | パラマウント |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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