解説
小さな島のサマー・ハウスで夏を送る老姉妹のささやかな日常生活を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはシェップ・ゴードン、製作はキャロライン・ファイファー、マイク・キャプラン、監督はリンゼイ・アンダーソン、脚本はデイヴィツド・ベリー、撮影はマイク・ファッシュ、音楽はアラン・ブライスが担当。出演はベティー・デイヴィス、「ハンボーン」のリリアン・ギッシュ、ヴィンセント・プライスほか。87年カンヌ国際映画祭特別賞(リリアン・ギッシュ)、87年全米映画批評家委員会賞最優秀女優賞。
ユーザーレビュー
「八月の鯨」のストーリー
サラ(リリアン・ギッシュ)とリビー(ベティ・デイヴィース)の姉妹は60年来、夏ごとにメイン川の小さな島にあるサラの別荘にやって来る。そこの入江には8月になると鯨が来る。少女の頃、彼女たちはよく鯨を見に駆けていったものだった。しかし、それも遠い昔のことになった。リビーは、第1次世界大戦でサラの若い夫が死んだ時、彼女の面倒をみた。しかしリビーは病のため目が不自由になり、今度はサラが2人の人生の責任を持つようになる。リビーはわがままになり、言葉にとげを持つようになっていた。他人に依存しなければ生きていけない自分に腹を立てていた。彼女たちの家には、幼馴染みのティシャ(アン・サザーン)や修理工のヨシュア(ハリー・ケイリー・ジュニア)、近くに住むロシア移民のマラノフ氏(ヴィンセント・プライス)らが訪ねてくるがリビーは無関心を装う。ある日、サラはマラノフ氏を夕食に招待した。リビーとのいさかいで、料理はちょっと失敗だったが、お互いの昔話に2人は時がたつのを忘れた。だがマラノフ氏は、リビーのとげのある言葉に傷ついて腰をあげる。サラは姉のことを詫び、「貴方は1人かも知れないけれど、自由でうらやましいわ」と言うと、貴方はロマンチストだと笑って、マラノフ氏は帰っていった。リビーは何よりもサラが去って一人ぼっちになることを恐れていたのだ。やがて彼女はヨシュアが勧めていた、大きな窓を別荘の居間の壁に取り付けることを認めることで自分の思いをサラに届けようとした。そして再び鯨を見ることを夢見ながらの彼女たちの暮らしは続いていった…。
「八月の鯨」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「八月の鯨」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1987 |
公開年月日 | 1988年11月26日 |
上映時間 | 91分 |
製作会社 | アライブ・フィルム・プロ作品 |
配給 | ヘラルド・エース=日本ヘラルド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ステレオ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2013年2月下旬決算特別号 | UPCOMING 新作紹介 「八月の鯨 ニュープリント版」 |
1987年11月上旬号 |
グラビア ラヴ・ストリームス 撮影現場訪問 TOKYO POP キネ旬試写室 八月の鯨 |
1988年11月下旬号 |
グラビア ビートルジュース 特集 ビートルジュース 評論 特集 ビートルジュース 監督プロフィール 特集 ビートルジュース スタッフ・キャスト・インタビュー グラビア 八月の鯨 特集 八月の鯨 評論 |
1988年12月下旬号 |
グラビア 童年往事 時の流れ 外国映画批評 童年往事 時の流れ 外国映画紹介 TOKYO POP 外国映画紹介 八月の鯨 |
1989年1月下旬号 |
外国映画紹介 ビートルジュース 外国映画批評 八月の鯨 |
1989年11月下旬号 |
日本映画批評 ウンタマギルー 日本映画紹介 ウンタマギルー VIDEO スポット・ライト 「八月の鯨」 |