解説
ジョン・ハースの小説をローレンス・B・マーカスが脚色し「ローマで起った奇妙な出来事」のリチャード・レスターが監督した女性映画。撮影はニコラス・ローグ、音楽は“007シリーズ”や「ナック」のジョン・バリーが担当した。出演は「遥か群衆を離れて」のジュリー・クリスティ、「恋とペテンと青空と」のジョージ・C・スコット、TV「ドクター・キルデア」のリチャード・チェンバレン、「グループ」のシャーリー・ナイトほか。製作はレイモンド・ワグナー。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「華やかな情事」のストーリー
アーチー(ジョージ・C・スコット)が、初めてペトリア(ジュリー・クリスティ)に会ったのは、あるパーティーの夜。無味乾燥な雰囲気に退屈し、帰りかけた時、後ろから声をかけたのがペトリアであった。アーチーは世間的には成功の部類に入る医者だが最近、妻のポロと離婚したばかり。ペトリアの誘いには積極的に応じた。一方、ペトリアの方は、デービッド(リチャード・チェンバレン)と結婚して半年。だが彼女は、アーチーを、ひと目見たとたんに心を惹かれ彼を欲しいと思った。欲しいものは手に入れずには、いられない--ペトリアはそんな女だった。子供のようなところのある女だった。だから夫や、夫の父親の非難にも悪びれたところはない。その夜からアーチーの生活は一変した。すべてが新鮮で生き生きとしてきた。またペトリアにとっても、この愛は、すべてを賭けて悔いない手応えを持っていた。だが夫が気づかぬはずはない。ある日、アーチーの部屋にやってきたデービッドは、そこに1人でいたペトリアを打ちのめし、帰っていった。そして、やがて意識を回復したペトリアは、デービッドが暴力をふるったのは、アーチーとのことが原因なのではなく、自分たち夫婦に子供がないからではないか--と考えたのである。かつてメキシコに旅行した際も子供のことで考えこんでしまったことがあったのだ。数カ月が過ぎた。アーチーの脳裏はペトリアのことでいっぱいなのに、彼女の方は逆に日常的な落ち着きの中に身を沈めていった。皮肉な関係になった。誘惑者の方が身をひいてしまったのである。結局ペトリアは、再びデービッドの腕の中へ、安らかな家庭の平和の中へ帰っていった。アーチーをひとり残して。やがてペトリアがデービッドの子供を生む日が来た。出産のベッドに立ち合ったのは医師アーチーであった。陣痛の苦しみの中で、ペトリアは何度もアーチーの名を呼んでいた。
「華やかな情事」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「華やかな情事」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1968 |
公開年月日 | 1968年12月1日 |
製作会社 | ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ |
配給 | ワーナー・ブラザース・セブン・アーツ |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1968年10月下旬号 |
新作グラビア 華やかな情事 旬報試写室 華やかな情事 |
1968年11月下旬号 | 外国映画紹介 華やかな情事 |
1969年1月下旬正月特別号 | 外国映画批評 華やかな情事 |