解説
ジュディ・パスコーの同名小説を映画化。父親を亡くした家族の再生を描く感動作。出演は「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブール、「ドリームハウス」のマートン・ソーカス、「ハンター」のモルガナ・デイビス。監督・脚本は「優しい嘘」のジュリー・ベルトゥチェリ。第63回カンヌ国際映画祭クロージング作品。
ユーザーレビュー
「パパの木」のストーリー
オーストラリアの大自然の中、庭に大きなゴムの木が立つ家で、ドーン(シャルロット・ゲンズブール)とピーターと4人の子どもたちが幸せに暮らしていた。ある日、ピーター(エイデン・ヤング)は長期の仕事からの帰りに心臓発作で急死し、運転していた車は庭の大木にぶつかって止まった。夫を失ったドーンは、ショックで日常生活もままならない。高校生の長男は、父の役目を果たそうとアルバイトを始め、8歳の娘シモーン(モルガナ・デイビス)は死の意味を理解できず、パパが庭の木にいると思いおしゃべりを始める。シモーンはなかなか立ち直れない母親を元気づけようと、木にパパがいるという秘密を教えてあげる。初めは真に受けないドーンだったが、木に導かれるように話しかけると、次第に心の落ち着きを取り戻していく。ようやく動き出したドーンは、今まで働いたこともなかったのに、自分で働き口を見つけてくる。さらに、その雇い主の男性ジョージ(マートン・ソーカス)と次第に親密になり、明るさを取り戻していく。その一方で、庭の木が急に成長し出したかのように、家を包み込むほどに根や枝を張り巡らす。そして太い枝が折れて、ドーンの寝室を壊してしまう。それはもはや木ではなく、夫の執念とも取れた。まだ父親の死を理解できないシモーンは、ドーンが雇い主と仲良くするのが気に入らず、木の上で生活を始める。それぞれが少しずつ動き出した家族たちに、父親の死の1年後、事件が起こる……。
「パパの木」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「パパの木」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス オーストラリア |
製作年 | 2010 |
公開年月日 | 2013年6月1日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | Les Films du Poisson=Taylor Media=arte France Cinema=WDR/Arte=ARD Degeto Film=Tatfilm |
配給 | エスパース・サロウ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | ドルビーSRD/ドルビーSR/DTS |
コピーライト | (C)photo : Baruch Rafic – Les Films du Poisson/Taylor Media – tous droits reserves – 2010 |
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