マンデラ 自由への長い道
まんでらじゆうへのながいみち MANDELA: LONG WALK TO FREEDOM
解説
南アフリカで反アパルトヘイト(人種隔離政策)活動を指導し、後に黒人初の同国第8代大統領となったネルソン・マンデラの自伝を映画化。若き日の葛藤と挫折、最愛の妻の知られざる闘争を交えて、信念に生きた男の生き様を描く。出演は「パシフィック・リム」のイドリス・エルバ、「007 スカイフォール」のナオミ・ハリス。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
南アフリカのアパルトヘイトは、同時代で知っている。あの頃、地球のはての日本にも南アでの黒人の反政府暴動、政府の徹底的な黒人弾圧、ソエトへの封じ込め、そして多数の黒人が殺されている事が報道されていた。そして南アとイスラエルが核を持っていることが公然の事実だった。アメリカのタカ派達(女優ではライザ・ミネリ)が南アのアパルトヘイトを支持していた。南アのアパルトヘイトを題材にした「サラフィナ!」も観に行った。ボタ(当時はボタと呼んでいたと記憶している)の強権政治からデクラークになって南アが急激に変化していったのを記憶している。
この映画は、ネルソン・マンデラの自伝による物なので、彼は獄中にいて、1980年代までの徹底的なアパルトヘイトによる弾圧は知らないのかもしれない。それにしてもあの時代をきちんと描かないのはやっぱり違う。海外でのアパルトヘイト反対運動のフィルムは入れているが、南ア国内での政府、白人による弾圧、殺人はほんの少ししか描かれていない。それに比して黒人同士の殺し合いは描いている。これが公平な映画と言えようか。
150分にも及ぶ長尺ながら、冗長で肝心なところが描けていない、つまらない映画だ。こんな映画を観て差別は良くないとか言える人はいるのか。差別は人の生き死にの問題だ。
監督はこれで観客に感動を与えられると思っているのだろうか。好意的にとっても、監督は鈍感としか思えない。
「マンデラ 自由への長い道」のストーリー
人種隔離政策“アパルトヘイト”によって、少数の白人たちが社会を支配し、黒人たちがその圧政に耐えていた南アフリカ共和国。弁護士として働いていたネルソン・マンデラ(イドリス・エルバ)は、そんな状況に疑問と怒りを覚え、反アパルトヘイト活動に身を投じる。やがて指導者として活躍するようになったものの、当局から目を付けられた彼は国家反逆罪で逮捕され、終身刑の宣告を受けてしまう。だが、決して衰えることのない闘志を持って民衆や世論を動かし、27年もの獄中生活を経てアパルトヘイト撤廃へと突き進む。そして、彼の活動の影には、常に最愛の妻ウィニー(ナオミ・ハリス)の存在があった。
「マンデラ 自由への長い道」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「マンデラ 自由への長い道」のスペック
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