ヘンリー
へんりー Henry: Portrait of a Serial Killer- 上映日
- 1992年3月19日
- 製作国
- アメリカ
- 制作年
- 1986
- 上映時間
- 83分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- サスペンス・ミステリー
解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
ミャーノフ大佐
予告編を見てそんなに期待していなかったのだが、なかなか面白い映画だった。
映画の最初から女性の死体と、ヘンリーの日常とがカットバックされながら映し出される。この辺からちょっと違う映画だな、と思わせる。兎に角、日常的に人を○しまくる。目星をつけたら○す。○すのにそんな深い動機なんていらない。○す事が趣味でもない。食事をするように○す。ただ、映画の途中で、女性を○すのには、子供の頃の体験が影響していることを匂わせる。そんなヘンリーの所に同居人の妹が舞い込んできて、奇妙な3人生活が始まる。から...。
いかにも低予算で作っている感じが出ていて、こんな感じの映画って何本か観ているよな。シーケンスの転換にフェードアウト、フェードインの手法を使っているが、ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」や「ダウン・バイ・ロー」を思い出される。部屋のチープさも似たような感じ(この映画の方がまだ良い)。それとカメラの使い方が良い。良い感じで移動やズームを取り入れている。脚本もよく出来ていて、台詞回しや、シーン転換など上手い。主人公に肩入れすることもなく、傍観者として主人公の○人を淡々と観ることができた。(○人を平気で観られるところで、もう異常かな)。映画の終わり方もこう来たか、と。
シリアルキラーを主人公とした物ではジェイムズ・エルロイのたしか「キラー・オン・ザ・ロード」という小説が、もっと血みどろで残酷なロードムービーならぬロード小説だった。(エルロイの作品はこんな味の作品だけど)。で、制作年を調べたら、エルロイの「キラー・オン・ザ・ロード」もこの映画も1986年の作品だった。
映画に出てくる居候の妹ベッキー役のトレイシー・アーノルドって、アメリカ人にしては背が低い。それが魅力にもなっていたけど。
「ヘンリー」のストーリー
「ヘンリー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「ヘンリー」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1986 |
公開年月日 | 1992年3月19日 |
上映時間 | 83分 |
製作会社 | マルジャック・プロ作品 |
配給 | ケイブルホーグ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
音量 | ドルビー |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1991年6月下旬号 | 試写室 ヘンリー |
1992年2月上旬号 | KINEJUN CRITIQUE ヘンリー |
1992年2月下旬決算特別号 | グラビア <Coming Attractions>(新作紹介) ヘンリー |
1992年3月下旬号 | 外国映画批評 ヘンリー |
1992年8月下旬号 | 外国映画批評 ヘンリー |
1971年9月上旬号 |
DISK 特集/ヘンリー・マンシーニの魅力 1 あふれるマイルドなパーソナリティ DISK 特集/ヘンリー・マンシーニの魅力 2 ほろ苦く甘い都会派のサウンド |
1971年9月下旬号 |
DISK 特集/ヘンリー・マンシーニの魅力 オードリー=マンシーニのエレガントな世界 DISK 特集/ヘンリー・マンシーニの魅力 独立した演奏としても楽しめる |