ヴィオレット ある作家の肖像
びおれっとあるさっかのしょうぞう VIOLETTE- 上映日
- 2015年12月19日
- 製作国
- フランス
- 制作年
- 2013
- 上映時間
- 139分
- レーティング
- PG-12
- ジャンル
- ドラマ
解説
戦後女性への抑圧が強かった時代に自らの体験を赤裸々に描き、ボーヴォワールらに支持されながら社会に受け入れられなかった作家ヴィオレット・ルデュックを、「リード・マイ・リップス」のエマニュエル・ドゥヴォスが演じた伝記ドラマ。私生児として生まれ孤独な幼少期を過ごし、愛への渇望を抱える人生を芸術に昇華したヴィオレットの半生を描く。監督は「セラフィーヌの庭」のマルタン・プロヴォ。劇場公開に先駆け、フランス映画祭2015にて2015年6月28日に上映された(映画祭タイトル「ヴィオレット(原題)」)。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「ヴィオレット ある作家の肖像」のストーリー
1907年、ヴィオレットは私生児として生まれた。母親からの愛情に飢え続けた彼女は、やがて小説を書き始める。ボーヴォワールに才能を認められ、彼女の助けを得ながら、戦後間もない1946年に女性として初めて自らの体験や性を赤裸々に記した処女作『窒息』を刊行。しかしカミュやサルトル、ジャン・ジュネといった大物作家の支持を得たが、社会からは受容されなかった。傷つき果てたもののボーヴォワールの支えによって再びペンを取った彼女は、パリからプロヴァンスに向かい、新作『私生児』を書き始める。母との関係、愛の渇望、ボーヴォワールとの関係、……ヴィオレットは人生のすべてを注ぎ込むようにペンを走らせていく。
「ヴィオレット ある作家の肖像」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ヴィオレット ある作家の肖像」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 2013 |
公開年月日 | 2015年12月19日 |
上映時間 | 139分 |
製作会社 | TS Productions, France 3 Cinema, Climax Films |
配給 | ムヴィオラ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://www.moviola.jp/violette/ |
コピーライト | (C) TS PRODUCTIONS - 2013 |
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