解説
第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美のドキュメンタリー・タッチのホラー小説『残穢』(新潮社・刊)を、「白ゆき姫殺人事件」「ゴールデンスランバー」の中村義洋監督が映画化。あるマンションの一室で起こる奇妙な音の調査に端を発し、かつての住人たちが次々と事件を起こしていること、そして恐ろしい過去が浮かび上がってくる。事件を追う小説家を「ストロベリーナイト」の竹内結子が、部屋の住人である女子大生を「さよならドビュッシー」の橋本愛が演じるほか、モデル出身の坂口健太郎、「るろうに剣心」シリーズの滝藤賢一、「超高速! 参勤交代」の佐々木蔵之助らが出演。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「残穢 ざんえ 住んではいけない部屋」のストーリー
小説家である私(竹内結子)のもとに、読者の久保という女子大生(橋本愛)から住んでいる部屋で奇妙な音がすると記された手紙が届く。好奇心から彼女とともに調査に乗り出したところ、かつて住んでいた人たちがこのマンションから引っ越していった後、自殺や心中、殺人といった事件を引き起こしていたことがわかる。やがて恐ろしい真相にたどり着いた二人もまた事件に巻き込まれてしまう……。
「残穢 ざんえ 住んではいけない部屋」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「残穢 ざんえ 住んではいけない部屋」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ホラー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年1月30日 |
上映時間 | 107分 |
製作会社 | 2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://zang-e.jp/ |
コピーライト | (C)2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会 |
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