解説
ジョージ・ガーシュウィンのミュージカルを「カルメン(1954)」のオットー・プレミンジャー監督が映画化した作品。脚色は「雨を降らす男」のR・リチャード・ナッシュ。撮影はレオン・シャムロイ。音楽をアンドレ・プレヴィンが監督している。出演するのは「手錠のままの脱獄」のシドニー・ポワチエ、「カルメン(1954)」のドロシー・ダンドリッジほかオール黒人キャスト。製作はサミュエル・ゴールドウィン。
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「ポギーとベス」のストーリー
南カロライナの今は荒れはてている小さな町。ここに住んでいるポギー(シドニー・ポワチエ)は足が不自由な乞食で、山羊の引張る車に乗らないと動き廻ることもできない。ある夕方、乱暴者のクラウンはふとしたことから喧嘩をし、あやまって相手を殺してしまった。クラウンは情婦のベス(ドロシー・ダンドリッジ)を置きざりにして姿をかくした。ベスはポギーの家の戸をたたきかくまってもらった。この小さな町の全員がピクニックに行く日がきた。ベスはピクニックに行かないつもりでいたが、ポギーに勧められでかけていった。楽しい1日が終って帰途についた時、物陰から現れたクラウンは、1番後ろのベスを無理矢理に薮に連れこんだ。2日後ベスはポギーの小屋に帰ってきたがそのまま意識を失ってしまった。ポギーは眠らずにベスを看病した。ベスはポギーに感謝し、いつまでも一緒にいると誓うのだった。ある日猛烈な嵐が襲ってきた。沖に出ている漁夫の夫を案じた妻のクララは赤ん坊をベスに預け嵐の中にとび出していき、そのまま帰ってこなかった。死んだと思ったクラウンが現れ、クララを助けるのだと嵐の中へきえていった。クララの赤ん坊を育てることになって有頂天のポギーとベス。だがその夜、クラウンが再び姿を現した。彼はベスをつれ去ろうとポギーの小屋へ忍びより、眼をさましたポギーと激しく争い倒れた拍子に短刀がクラウンの背中を貫いた。翌朝、検屍官が事件を調べにきたが、住人たちは誰も知らぬ存ぜぬで押し通した。ポギーは参考人として警察へつれて行かれた。悲しんでいるベスの所へ以前から何度もベスを誘惑した「遊び屋」(サミー・デイヴィス・ジュニア)が姿を現わし、“ポギーは殺人犯だから永久に帰らない”と告げ、一緒にニューヨークへいこうと誘惑した。絶望したベスは、この誘惑に乗ってしまった。ポギーは釈放され帰ってきた。だがベスはいなかった。ポギーは一同がとめるのを振り切って、ベスのいるニューヨークを指して出発した。
「ポギーとベス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ポギーとベス」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ミュージカル |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1959 |
公開年月日 | 1961年3月15日 |
製作会社 | サミュエル・ゴールドウィン・プロ映画 |
配給 | 大映 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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