解説
現代口語演劇を掲げ劇団『青年団』を率いる平田オリザとロボット工学者・石黒浩とが組んだ人間とアンドロイドによる舞台を、同劇団の演出部に所属する一方「歓待」で第23回東京国際映画祭ある視点部門作品賞を受賞した深田晃司監督が映画化。原子力発電所の爆発により広範囲におよび放射能汚染され国外への脱出が進む中、日本に留まらざるをえない病弱な外国人女性と彼女をサポートするアンドロイドを通し、死と生を浮かび上がらせる。本作に登場するアンドロイドは、石黒浩を筆頭に大阪大学が開発した遠隔操作機能を持つ女性型アンドロイド、ジェミノイドF。『青年団』のブライアリー・ロングが舞台に引き続き死に向かう女性を演じている。
ユーザーレビュー
「さようなら」のストーリー
原子力発電の爆発により国土の大半が放射能に重度に汚染され、日本政府は棄国を宣言。各国と連携し計画的避難体制が敷かれ、優先順位に沿って国民は次々に国外脱出していった。しかし難民であるターニャは順位が低くまた病弱であるために、ターニャが幼い頃から話し相手となり彼女を支えているアンドロイドのレオナとともに取り残されてしまう。人々の姿はもうほとんど見られない。やがてレオナとターニャは最期の時を迎える……。
「さようなら」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「さようなら」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2015 |
公開年月日 | 2015年11月21日 |
上映時間 | 112分 |
製作会社 | 「さようなら」製作委員会 |
配給 | ファントム・フィルム |
レイティング | R-15 |
カラー/サイズ | カラー |
公式サイト | http://sayonara-movie.com/ |
コピーライト | (C)2015「さようなら」製作委員会 |
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